プロジェクトレポート
2013年11月21日 Thu
著=松井郁夫 / 出版社=彰国社 / 2013年11月28日頃発売 / 1,600円
「むかし」の知恵を生かし「いま」に伝え、「みらい」につなぐ。
2004年に出版した「木組の家」に住みたい!の続編です。
好評につき木組みの家づくりを事例を交えて描きました。
2008年より実大実験に参加させていただいた折に感じた所見や、3.11以来のエネルギー問題に対する温熱の考え方も描いています。
山を守る木の値段を検討し、植林費用を山に還す方法や、木の特性を活かす手仕事の大切さなども書きました。
ワークショップ「き」組メンバーの事例も載りました。
本物の木の家に住みたいと思う方や、木造住宅を志す人たちが、一軒でも多く木組みの家が建てられるように、
3年の年月をかけ心をこめて描きました。2013年11月28日に書店並ぶと思います。是非お手にとってご覧ください。
目次
第一章 いまこそ木組の家を
人工環境の進行 / 住環境の人工化とエネルギー問題
環境に配慮する / 伝統的手仕事を見直す
むかしといまをみらいにつなぐ / 気候風土と地域を見直す
第二章 ワークショップ「き」組の活動
ワークショップ「き」組の家とは
こだわり① 無垢の木にこだわる / こだわり② 自然素材でつくるエコな家
こだわり③ 適正な価格でつくる / こだわり④ 山を守る
こだわり⑤ 職人技を生かす / こだわり⑥ シンプルな架構
こだわり⑦ 木組だからできる耐震の工夫 / こだわり⑧ 間取りとデザイン
第三章 もっと知りたい「き」組の家
事例1:鵠沼海岸の家 / 事例2:青梅の家
事例3:葛西の家 / 事例4:豊田の家
事例5:江原の家(長期優良住宅) / 事例6:朝霞の家
事例7:切久保の家 / 事例8:常田の家
事例9:パッケージ・プラン
第四章 「き」組でつくる燃費の良い家
家の燃費を考える / 省エネルギー基準の変遷
改正省エネルギー基準の目的 / 素材の吸放湿を考える
呼吸する木組 / 「パッケージ・プラン」の温熱環境
さらに快適で燃費の良い家を目指して
第五章 山を知る
山の現状 / 伐ったら植える
山の値段を安定させる / 履歴の表示(トレーサビリティ)
家をつくる木材のつくり方 / 川上(山)川下(まち)の意識
乾燥 強度 精度を確保する
第六章 伝統は職人がつくる
ハウスメーカーの存在 / 大工技術の継承
職人の木を視る力 / 伝統を受け継ぐ
経験主義を見直す / プレカット(機械加工)は救世主か
設計者は何ができるか / 時代を観る目
環境を大切にする / 素材から考える
架構を重視する / 情報の波にのまれない
第七章 「き」組の住まい手に向けて
迷える住まい手 / 家をつくる意味
ボーダーラインを超えない / レジャー林業
共存共栄の家づくり / 家はだれのもの
第八章 家づくりからまちづくりへ
日本の風景 / 地域の気候風土を知る
土地の歴史・文化を引継ぐ / 民俗学的見地に立つ
風土との調和 / 一軒の家からまちを考える
あとがき