プロジェクトレポート
2017年06月23日 Fri
ブログ | 未分類 | プロジェクトレポート | 井之頭の家
松井事務所では、木材を山から直接買っています。
木材の適正な価格を山に戻すことで、植林を促してほしいからです。
「井の頭の家」の建主さんと一緒に、静岡県の天竜の山に出かけて検査と選別をしました。
大工さんを連れて、どの木をどこに使うか「番付」を打ってきました。
木組の家に使うことができるのは、天然乾燥の木材です。山で伐る木は、夏の終わりから水を吸い上げなくなったころに伐り倒し、春先まで枝葉を付けたまま斜面に放置して水分の蒸発を待って降ろします。「葉枯らし乾燥」と言います。
バーコードは、木の生えていた場所や伐採日から出荷日までの履歴データです。つまり、生まれも育ちもわかる木です。
どの木も、色艶や杢理も素晴らしく、美しい素材です。中でも約25%くらいまで含水率の下った木を選びました。
これから、手刻みが始まります。上棟が楽しみです。