プロジェクトレポート
2005年05月13日 Fri
ブログ | プロジェクトレポート | 再架構の家
着工しました。丈夫な基礎をつくります。阿部棟梁が上京して現場を視察。刻みは会津で行ないます。
古材は一本一本寸法が違うので、設計に先立って福島に赴き、延べ5日間かけて実測調査を行ないました。
実測をもとに梁算段をし、ようやく架構が決定。建主さんのこだわりに合うように、手間暇をかけた設計です。
ずいぶんと個性的な梁もあります。
梁を図面に落としたところです。模型に組み込むと、このようになります。
梁算段の結果できた矩計。黒が今回の古材、朱は棟梁に探してもらう古材。それ以外は新材です。
解体前の民家です。元は会津の農家でした。民家の内観。味のある柱や梁が。
2005年05月12日 Thu
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内覧会にはたくさんの方が見えました。みなさん古材のを使った面白さを口にしていました。
建主さんが集めた建具も入りました。曲がった古材とよくマッチしています。
2階は広々としたリビングに古材がどっしりと重なって見えます。玄関のステンドグラスが光を飾ります。
部屋のそこここに昔と今が混在していて、いい雰囲気がかもし出されています。
トイレの窓は奥さんの手作りのステンドグラス。デザインはご主人だそうです。
2階の和室をリビングから見たところ。漆喰がきれいなコントラストを見せています。
キッチンのカウンターの上も古材。曲がりがおしゃれに出来ました。階段の上も漆喰壁で囲っています。
1階の仕事部屋と和室。和室は古材の梁を井桁に組んであります。
ふすまには建主さんが京都で買ってくる和紙を張ることになっています。
2005年05月11日 Wed
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建主さんはぜひ古材を使いたいと、ご自分で会津の古木屋 小林さんから古材を調達。
施工も腕を見込んで、会津の阿部棟梁をご指名です。
建方までを阿部棟梁、以降を風基建設が担う二段階施工になりました。
上棟から5ヶ月、「再架構の家」が完成です。古色も塗り全体に重厚な雰囲気が出来てきました。
曲がった古材も新しい地でまた有効に利用されいい味を出しています。
設計 松井郁夫建築設計事務所
設計協力 衣袋設計室
施工 阿部建設 + 風基建設
古材と新材の組み合わせが、美しく仕上がりました。
2005年04月13日 Wed
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外観もできあがってきました。もう一息です。新しい木材も色を塗ると前からずっと組み合わさっていたように見えてきます。
古い木材と新しいものとの調和のために古色を塗ります。弁柄と柿渋をあわせた自然素材の塗料です。
敷居の材料。溝には硬い桜が使われています。外に出た柱の木口には小さな屋根がついています。
進行中の現場では付け柱などが出番を待っています。キッチン横にある壁に飾り棚も出来ました。
玄関の両脇にステンドグラスが入りました。
2004年12月13日 Mon
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上棟しました。阿部建設さん、お疲れ様でした。
古材が運び込まれ、土台、柱、貫、梁を組んでいきます。
かけやで丹念に叩かれ、木と木ががっちりと組まれます。
丁寧に刻まれた継手・仕口。
桁まで上がりました。