年間アーカイブ

2010 | テスト_松井郁夫建築設計事務所 - Part 2

2010年09月15日 Wed

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シンポジュウムの報告

富山での建築学会の記念シンポジュウムが終了した。
本会のテーマに沿って「つなぐー継承と創生ー」ということを話した。
司会の丸谷芳正先生から問題提起があった。富山の伝統的な町並み保存と、現代の新興住宅地の車庫の並ぶ景観の問題点をクローズアップ。
坂本功先生からは、日本の伝統構法の変遷と地震のたびに改正される基準法についての所感が述べられた。
西村幸夫先生からは日本の町並みの現状と問題点について。
私は、実務者として感じている現在の町並み保存と家づくりの問題点に対してどうような解決を試みているかの実践例を挙げた。
討論会になって坂本先生の明治維新前まで耐震的な体系的な動きはなかったという発言に対して、私は大工の技術体系は古代より徒弟制によって伝承しており耐震の工夫も伝えられてしかるべきではないかと反論。議論は平行線のまま会場の質疑に。
会場から神田順先生が質問。構造計算と現行の基準法についての疑問を投げかけられる。はたして日本の建築とまちづくりはどこに向かうのか?詳細は学会誌に掲載されると思うが、実に真摯なシンポジュウムであった。
散会後、鈴木祥之先生から激励。木の家ネットの和田洋子さんも聞いてくれていた。これから向かう未来に伝統構法をどうつなぐか?課題は多く深い。
次の日は金沢にて伝統構法の設計法作成及び性能検証実験のシンポジュウム。こちらも盛り上がる。ますます今後の伝統構法委員会に期待することが増えた週末であった。

2010年08月23日 Mon

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シンポジュウムのお知らせ

2010年度 日本建築学会・富山大会記念シンポジュウムに出席することになった。
テーマは「つなぐー継承と創生ー」である。
パネラーは、坂本功先生(木構造)と西村幸夫先生(都市計画)である。
良い機会なので、坂本先生には、構法の歴史的経緯と今後の展開についてお聞きし、
西村先生には、町並み保存の今日的な意味とまちづくりが目指すべき理念についてお聞きしたいと考えている。
伝統構法の行方が、大切な時期の議論であるので、大変興味深い会になると思う。
今回パネラーに呼んでいただいた富山大学教授・丸谷芳正先輩に感謝。 みなさま富山でお会いしましょう。

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2010年08月10日 Tue

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大文さん逝く

もう30年も前になるが「日本建築セミナー」という優れて重要なセミナーがあり、私も参加した。その講師であり現代の棟梁として尊敬する田中文男さんが昨日亡くなった。藤本昌也氏と「民家型構法」を世に送った功績は大きい。私達はその後継者として恥じない仕事を心がけてきた。いつも設計者に厳しい人であったが「真の日本の住まい」というコンペの審査委員をご一緒させていただいた折に、少しうれしい言葉をかけていただいた。俺の仕事をしっかり受継いでくれと語って微笑んだ笑顔は忘れない。仕事をしながら、セミナーで伝統構法に対する情熱を語ってくれたころを思い出す。大好きな酒とタバコを止めなかった大文さん。どうぞ静にお休み下さい。これからの伝統構法はどこへ行くのか、しっかり見届けたいと思います。

2010年08月05日 Thu

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隣の材木屋の番頭

事務所の隣は材木屋である。事務所開設以来、25年間ここで木を買っている。
近くの山の木を使う運動で、山の木を丸ごと一軒の家に使うと言った時、ここの番頭が笑った。
山には木づくりの歴史がある。
柱をつくる山と梁をつくる山は違う。適材適所ということは山にも当てはまるという。
そのことを今、改めて理解している。
国産材の無垢材の家づくりが、この番頭のおかげで、すばらしく楽しく、いつも良材に恵まれている。
その番頭が、最近では山の木を活かしてくれる仕事が少なくなったと嘆く。
だからこそ、伝統の真壁構造にこだわって、次の仕事を始めよう。

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2010年07月29日 Thu

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「橋本の家」竣工写真公開

「橋本の家」の竣工写真が出来ました。
カメラマンは奈良岡忠さん。 長年にわたり、建物をとってくれています。
カメラのシャッターを切るだけなのに なぜか詩情豊かに撮れるのはなぜでしょう。

 

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2010年07月27日 Tue

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内覧会報告

「橋本の家」の内覧会が盛況のうち終了いたしました。
猛暑の中、お運びいただいた参加者の皆様に感謝いたします。
見学にこられた方からは、「木の香りがよい」 「さりげない、たたずまいがよい」という うれしい評価をいただきました。
多くの方に、木組みの心地よさを体感していただけたと思います。
これからも住み心地のよい家族団欒の家を 造り続けたいと思います。 ありがとうございました。

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2010年07月08日 Thu

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完成内覧会のお知らせ

「橋本の家」が完成しました。
この建物は、ワークショップ「き」組による本格的な木組みの家です。
のびのびとした屋根と、おおらかな吹き抜け空間が見所です。
暑い季節ですが、吹き向けを通り抜ける、爽やかな風を感じてください。
「き」組のリニアタイプとして完成された姿を、是非ご高覧下さい。
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2010年06月17日 Thu

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プロジェクトF

木組みでつくるコンパクトな都市住宅の提案

都市部の狭小地に建つ家です。 太陽の光が期待出来るのは、南の狭い隙間から。 広いテラスとリビングダイニングがつながる、二階の空間が魅力です。 一階には駐車場も建物の下に組み込んだ、コンパクトな都市住宅の計画案です。

設計=株式会社松井郁夫建築設計事務所

 

2010年06月16日 Wed

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ワークショップ「き」組パンフレット

2003年より活動を開始した「山と職人と住まい手をつなぐ」木組みの家づくりのパンフレットが出来ました。
現在、全国の会員15社が木組みの家づくりのネットワークをつくっています。
パンフレットでは「き」組の理念や事例写真、家づくりの仕組みの紹介がされています。
お申し込みは、事務局もしくは
http://kigumi.jp/top.htmlからID登録してご請求ください。
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2010年06月11日 Fri

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「鶴見の家Ⅱ」1:50模型ができました

1:50模型が出来ました
吹抜の奥にお茶室のある、ゆったりとした居間です
本格的なお茶室をつくります
数寄屋と民家の融合を目指します

2010年05月31日 Mon

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木組のモダニズム

わたしたちがつくる木組みの家は、
伝統を踏まえた現代の家を目指している。
木組みは常に進化する。伝統も常に変化する。
時代の息吹を吹き込まなければ、伝統に未来はない。
コンテンポラリーな日本の家を目指して。
木組みは環境に優れた日本の伝統的な仕組。
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2010年05月28日 Fri

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「府中の家」完成しました

なつかしくてあたらしい、蔵戸のある現代木組み

玄関戸に蔵戸を使い、西側は焼杉の板張りです。
丸太梁や堀座卓など随所に趣向を凝らしています。
現代的な造形の、素材感豊かな木組みの住宅です。

設計  ㈱松井郁夫建築設計事務所
施工  渡邊工務店
 T.S.ウッド協同組合(徳島)

「府中の家」が完成しました。
竣工おめでとうございます。

2010年05月24日 Mon

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内覧会報告

「府中の家」内覧会が盛況のうちに終了しました。
遠方よりお運びいただいたみなさま、公開して頂いた建て主様、大変ありがとうございました。
この家が発信する「木組みのモダニズム」にこれからも取り組んでまいります。どうぞ、これからも当事務所をご支援下さい。
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2010年05月20日 Thu

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府中の家

府中の家

蔵戸と桧丸太の現代木組み

所在 東京都府中市
構造規模 木造2階建
敷地面積
建築面積
延床面積 134.61㎡(40.72坪)
建築費
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 渡辺工務店
竣工 2010年5月
建ぺい率 40%
容積率 80%
地域地区 第一種低層住居専用地域
防火地域 法22条地区
構造材 桧、徳島杉(葉枯し乾燥)
床板 桧 厚30mm
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル
断熱材 フォレストボード
内壁仕上 漆喰塗
開口部 蔵戸、アルミサッシ

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2010年05月12日 Wed

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「府中の家」外観があらわれました

足場が外れて外観があらわれました。

2010年05月06日 Thu

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進化する木組の家「府中の家」内覧会のご案内

「なつかしてあたらしい」木組みの家が完成しました。
わたしたちの考える木組みの家は、
古い伝統に固執することなく進化します。
未来の木組みの見える「府中の家」の取り組みを
建主様のご厚意により公開します。
木の家は好きだけど、どれも同じと考えているみなさんに
是非、見ていただきたいカタチです。
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