プロジェクトレポート
2013年07月12日 Fri
最近、走っている。昼の猛暑を避けて、早朝ランニングだ。
朝もやの中の森は緑が豊かで、すがすがしい。ここは元中野療養所という結核病院の敷地であった。
かつては、公園に植える樹木の苗圃であり、その後、空気のよい丘の上だったので結核病棟が建てられたのだった。
そのむかし日米親善のためにワシントンに桜を送った返礼に、花水木が送られてきてここの苗圃に植えられたという。
10年ほど前に、療養所がなくなることとなり、近くの住民の方と一緒に、緑地にしてほしいと要望してできた森である。
子供たちを集めて自然遊びのワークショップをしたり、区の公園課の人たちと話し合いをしたことを覚えている。
今では広い緑地と石神井川の調整池を合わせて「江古田の森」として区民に親しまれている。
朝夕には散歩やランニングの人でにぎわい、日中には木陰で休む人がいる。最近まで蛍のせせらぎもあった。
ここを走っていると、街中と気温が違うことに気付く。土があり緑があるおかげで、ここはひんやりとして涼しい。
近くには哲学堂があり、みんなでつくった「屋敷森緑地」もある。
走りながら、この町のと付き合いも長くなったなぁと考える。
我が家の子供たちにとってはここは故郷であり、わたしにとっても第二の故郷となってきた。