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2017年04月29日 Sat

270年前の古民家が蘇ります

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木之本の古民家再生

木之本の古民家再生

木之本の古民家再生・小屋裏

木之本の古民家再生・小屋裏

滋賀県長浜市木之本に建つ江戸中期の町家が蘇ります。北国街道に面した、由緒ある旧家です。

ご相談を受けてから足掛け3年の歳月を経て調査と設計が完了しました。

いよいよ270年前に建てられたという町家(商家)の再生工事の始まりです。

約75坪もの大きさの平屋です。元の屋根は板葺きでした。その上に勾配を変えた屋根を掛けて瓦を葺いています。

長い年月の間に、町家は隣のビルにより掛かるように傾いています。昭和の時期の鉄骨の補強もはずし、まずは垂直に立て起こす事から始めます。工期は2年を見込んでいます。

調査では、床下や屋根裏を調べました。石場建てに壁の少ない架構です。限界耐力計算を川端設計にお願いして、耐力要素をバランスよく配置しました。

展示場を併設した住宅になります。むかしの柱梁のままに、現代的な暮らしに沿った間取りを持ち、吹き抜けやロフトを支える古材の丸太組が醍醐味です。

古民家再生で、温熱環境の向上を図ります。断熱・気密を図り、計算によって省エネルギー基準をクリアしました。冬は床下に温風を吹き込みます。

施工は、地元で社寺を中心に活躍する橋本工務店が担当します。

北国街道・木ノ本宿の町家として町並みに溶け込み、伝統の技と現代の技術でいまの暮らしをつくり、懐かしい未来を実現する古民家再生にご期待ください。