プロジェクトレポート
2009年03月05日 Thu
ブログ | プロジェクトレポート | 下連雀の家
緑豊かな三鷹市の住宅地に木組みの家が建ちます。
下屋をゆったりと伸ばし、日本家屋ならではの落ち着いた佇まいの家です。
居間は節のない八溝杉の天井と素晴しい桧の大黒柱が特徴です。
材木は徳島のTSウッド、施工は横田木材工事部。
ベテラン渡辺棟梁。設計は松井事務所です。
木組みの家のよさを経験して頂ける絶好の機会です。
2009年03月01日 Sun
ブログ | プロジェクトレポート | 下連雀の家
緑豊かな三鷹市の住宅地に木組みの家が建ちます。
下屋の屋根をゆったりと伸ばした、
日本建築の落ち着いた佇まいを大切にした家です。
材木は徳島のTSウッド、施工は横田木材工事部。
ベテラン渡辺棟梁。設計は松井事務所です。
素晴しい檜の大黒柱が下小屋で上棟を待っています。
骨組みの見える構造見学会は、
伝統構法による木組みの醍醐味を味わえるまたとない機会です。
2009年02月13日 Fri
ブログ | プロジェクトレポート | 下連雀の家
外壁が塗られ、足場がとれました。
居間は和と洋の融合した空間です。丁度いい広さになっています。
鏡面のように漆喰を仕上げることの出来る素晴しい腕を持つ、左官の芳賀さんです。
縁側も兼ねた和室の廊下。ステンドグラスがきれいに入りました。
原寸図で細部までデザインした建具も来ました。矢羽の模様です。
大黒柱の養生がとれる日が待ち遠しいですね。和室から居間を通してキッチンが見えます。
2009年02月13日 Fri
ブログ | プロジェクトレポート | 越美文化研究所
霊峰のそびえる方角に向いた長さ16間の建物がいよいよ着工します。
地鎮祭。奥美濃の文化を掘り下げるための研究所を立てる敷地です。この土地の神様にきちんとご挨拶します。
澤崎建設の現場監督である谷合さん、「岩尾屋」当主の原さん、
水谷さんと一緒に原さんの山を見てきました。
真ん中の木が桧で切られている他の木は椹(サワラ)。越美文研の外壁には椹を使います。
2009年01月25日 Sun
ブログ | プロジェクトレポート | 下連雀の家
位置出しを行いました。大きな家になりそうです。
地盤調査も並行して行いました。家が建つ前に、地盤の強度を調べます。
下小屋では刻みが進んでいます。道行く人が思わず立ち止まるほどの材です。
2009年01月13日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | 下連雀の家
表層地盤改良を行いました。鳶の下田組さんの出番です。
強い地盤の上に、地震で倒れない家が建ちます。家族の命を何世代にも渡って守ります。
2009年01月13日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | 上田の家
新しい家での暮らしぶりを、きれいな写真にして送っていただきました
完成から4ヶ月。「上田の家」の建主さんからお手紙をいただきました。
温熱環境についてのご意見が書き添えてありましたのでご紹介します。
「建主さんからのお手紙」
<前略>
新しい家に、引越してから今まで、あわただしく時が過ぎてしまいましたが、楽しみながら自分たちの家をつくっています。
しばらく、ご連絡もせず、失礼しましたが暮らしの様子をお伝えしたいと思いこの手紙を書きました。
暮らし始めたとき、最初にとまどったのが、温度と湿度の調整です。
部屋が大きいので、暖房費がかかると思い、ストーブの温度を上げないと寒いのです。
でも、いったん部屋が暖まれば温かいことがわかりました。それから、天井のファンは必ず回さないと部屋全体が温まりません。
自然の摂理のとおり暖かい空気は上に行くのです。部屋全体の空気が回ると部屋全体が温まるようです。
それから、お風呂場とリビングが近いので、風呂に入ったり出たときに寒くないんです。
アパートの時は、風呂に入っても直ぐに冷えてしまいました。
越してきて直ぐは、木がよく割れました。一度は夜中にすごい音がして木が割れて、その後に近所の犬が吠えました。
吠えた原因が、木が割れた音かどうかわかりませんが、心配になって、湿度計を何個か買い、
リビングに3箇所、納戸と食品庫と点検口の真下に一個ずつ置いてみました。 リビングの湿度は30パーセントぐらいでした。
そこで、ストーブ付属の加湿器と別に用意した加湿器で加湿しています。
それで、湿度はだいたい40パーセントから50パーセントぐらいになり、前ほど木は割れなくなりました。
木が割れるのは自然なので、木の割れ目が見えるのは全然気になりませんが、
家が倒れたりしないだろうかと心配になりましたが、矢島工務店さんは大丈夫だと太鼓判を押してくださったので、安心しています。
リビングは乾燥しますが、逆に納戸と食品庫は湿度が高く、引っ越したところは、漆喰の壁も結露するほどでした。
今は、様子を見て除湿機を使っています。今のところ湿度は60パーセントから70パーセントぐらいで安定しています。
床下の温度は外気温にかかわらず10度ぐらいです。湿度は天候に左右されるような気がしますが、ここも大体60パーセントから70パーセントぐらいです。
<中略>
この家に引っ越してから、暮らしを整えたり、子どものことやら、仕事のことやらであっという間に3ヵ月がたってしまいました。
仕事から帰ってきて、ただいまと言って玄関の扉を空けると、杉戸のガラススリットから漏れる暖かい灯かり越しに、
「ただいま」(?!)とでかい声で走ってくる息子が見えると、とてもあたたかくなります。
<中略>
もう少しすれば、庭もできますし、テーブルも入ります。また、ご報告したいと思いますが、
よろしければ、是非、遊びに来て下さい。お待ちしております。 皆様のご健康をお祈り申し上げます。
平成21年3月15日
「松井事務所からの手紙」
お手紙ありがとうございます。温熱の件、大変参考になりました。
天井扇は冬でも逆回転で使う方がいいようです。また結露は漆喰が乾くとおきなくなるようです。
青木村の「田舎暮らしを楽しむ家」も同じでした。
「蛍舞う丸子の家」では蓄熱暖房機を増やしましたが、一度温まると、使わなくなったと聞いています。
お手紙を拝見して、断熱効果を挙げるには、遮熱も大切なことを知りました。
当方の建物の場合、漆喰や厚板がその代わりになっているようです。
さらに進化する木組みの家です。
これからもご意見どしどし下さい。 お住まいになってからの感想が、当事務所の財産です。
よろしくお願いいたします。
松井郁夫・拝
2009年01月13日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | 越美文化研究所
松丸太を継いで飛ばします。「大庁」をモデルにしたテラスから白鳥の山々を望めます。
長さ16間の住居兼公共施設です。材はすべて郡上のものを使います。
2009年01月05日 Mon
ブログ | プロジェクトレポート | 下連雀の家
すばらしい材が届きました。下連雀の家の柱は、吉野の桧です。
一本一本に番付を打ってから刻みます。土台となる材に穴を開けています。
板図を描いて綿密に打ち合わせ。横田木材ベテラン勢とは長年の付き合い。打ち合わせも実にスムーズです。
2008年12月13日 Sat
ブログ | プロジェクトレポート | 越美文化研究所
1:50の模型が出来ました。基礎部分は地下収納にもなっている、とても大きな懸造りの平屋です。
スロープをわたして車椅子でも訪れることができるようにしました。
丸太を継いで居間とデッキの梁にしました。水周りを境に、公共に開いた空間と住居空間が分かれています。
書斎には大量の蔵書のための書庫を広くとりました。
懸造りは建物を格調高くします。デッキは講演のできるスペースにもなります。
白山信仰の地である、白鳥町。ここに歴史の研究、文化活動の拠点となる研究所をつくります。
横に長い懸造りの平屋建て。
デッキは大陸文化の流れを意識し、韓国の民家につかわれる「大庁」(テーチョン)をモデルにしています。
江戸時代に繭(まゆ)問屋だった白鳥町「岩尾屋」。この古民家の保存と展示を中心に財団の設立を目指しています。
内部も昔の様子をよく残しています。
生糸生産とそれに従事した当時の人々の暮らしを感じることのできる形で保存、利活用していきます
2008年12月07日 Sun
ブログ | プロジェクトレポート | 上田の家
玄関からまっすぐに通った縁側を、子供たちが走れるのびのびとした間取りになりました。
居間からも台所からも望める広い庭を囲むように建つ空間は、
家族の生活を、緑豊かな信州の風土とつなぎます。
施工は「田舎暮らしを楽しむ家」「蛍舞う丸子の家」でお世話になった矢島工務店です。
材木は「木組みゼミ」の一期生でもある田中製材さんです。
地元上田市や青木村の材を使い、地産地消を実現しました。
竣工おめでとうございます!
設計 松井郁夫建築設計事務所
施工 矢島工務店
材木 田中製材工業
撮影 奈良岡 忠、松井郁夫建築設計事務所
「上田の家」が完成しました。
できるだけ広々した居住空間にするための十字型の架構がこの家の特徴です。
玄関に入ってまっすぐ走る子供たちの姿が目に浮かびます。居室にはさんさんと太陽の光が差し込みます。
南の庭にはデッキから降りることができます。ロフトは子供たちに大好評でした。
お昼には建主さんが美味しいお弁当を用意してくださいました。矢島工務店と田中製材もいっしょに頂きました。
竣工おめでとうございます!
2008年12月06日 Sat
ブログ | プロジェクトレポート | 上田の家
このたび「上田の家」が竣工し、建主さんのご厚意で
2008年12月7日(日)13:00~16:00に完成内覧会を開催することとなりました。
自然豊かな長野県上田市の広々とした敷地に、木組みの家が建ちました。
少ない材料で広い空間をつくるために、十字型の梁組みに挑戦しました。
子供たちが思い切り走り回ることができる、大らかで、のびのびした平屋建てです。
材木は地元田中製材工業。上田市の木を使い地産地消を実現しました。
施工は矢島工務店、設計は松井事務所です。
2008年11月13日 Thu
ブログ | プロジェクトレポート | 下連雀の家
もう一度デザインを一から推敲し、磨きをかけました。
屋根を低く抑え、和風建築本来の落ち着きを大切にしたプロポーションになりました。
下屋の屋根を片流れにしました。屋根はその建物の印象を決めます。美しい外観は住み心地もよくします。
天井を張った、家族団欒の居間です。網代(あじろ)張りの駆込み天井になった和室。数寄屋の趣向を凝らしました。
2008年10月13日 Mon
ブログ | プロジェクトレポート | 下連雀の家
建具の詳細を検討するため、原寸図を描きました。居間・食堂の雰囲気を決める大事なポイントです。
2008年10月13日 Mon
ブログ | プロジェクトレポート | 清瀬の家
東京都清瀬市の静かで緑の多い住宅地に、せがい造りの二世帯住宅が建ちます。
せがい部分にはガラスが入り、夜は灯りがもれます。居間・食堂のカウンターには飾棚をつけました。
和室の天井と梁の間は透けています。壁を垂らさずに軽妙にみせる工夫です。
玄関からまっすぐに行くと、植物を置くことのできるサンルームもあります。
玄関から東西に分かれる、親子二世帯の家です。2階は子供たちの部屋があります。
2008年09月13日 Sat
ブログ | プロジェクトレポート | 上田の家
外壁の下地が塗られると建物にボリュームが出てきます。サッシも入って完成の雰囲気が見えてきました。
十字の軸組み、構造的にもデザイン的にも「上田の家」の要になっています。
のびのびとした平屋の家だから実現した遠くまで抜けていく空間です。
家に入ってくる光と影をコントロールする、ゆったりとした軒は日本家屋の特徴です。