ブログ

2009年10月10日 Sat

「越美文化研究所」完成内覧会のお知らせ

_

秋晴れの季節になりました。いかがお過ごしでしょうか。
このたび「越美文化研究所」が竣工となり、
建主さんのご厚意で完成内覧会を開催することになりました。
「越美文化研究所」は元NHKプロデューサーの水谷慶一さんによる
財団設立の拠点として岐阜県郡上市白鳥町に建ちました。
日本海側からの大陸文化流入の接点であった奥美濃地方の歴史と文化を掘り起こし、
広く地域の人たちと地元の知的財産を共有するための公共施設兼住居です。
建物は16間の長さを持つ、清水の舞台のような懸造りの上に建っています。
丸窓のあるデッキは韓国の大庁(テーチョン)がモデルです。
材木は地元白鳥の木を使いました。施工は地元の澤崎建設。
迅速な対応と高い施工精度で見事に木組みの家を完成させてくれました。

2009年10月05日 Mon

柿渋

_

柿渋は日本の家の板壁や床によく使われていた塗料であった。江戸時代には渋屋と言う職業があり、明治になって塗装業に転職したという。柿渋は塗り重ねることで丈夫になる性質を持っている。今回は京都の宇治田原町に柿渋の製造過程を取材した。宇治はお茶の産地、柿渋は茶畑のあぜに植えられていた。朽ちかけた蔵の脇になる柿の風景。後はモクネットの仲間「木創」の京都事務所。NHK住まい自分流12月号掲載予定。
mini-091001.jpg

2009年09月26日 Sat

「清瀬の家」漆喰が塗られました

_

「清瀬の家」の工事は左官が入っています。
居間の漆喰が塗られました

2009年09月19日 Sat

私達の家はどこから来たのか

_

源愛日児:著「木造軸組構法の近代化」中央公論社には、明治の洋風建築の日本への導入期を調査分析し、現在の私達が日本の家だと考えて造っている構法が、実は明治期から大きな変革があったことを教えてくれる。濃尾地震を境に筋交いが導入され、地震の度に壁の必要性が発見されたという。貫は筋交いとの納まり上次第に消えていったこと。胴差しや土台は実は間柱を受けるために必要であった・・・などなど興味深い一冊である。
090919minamotoのコピー.jpg

2009年09月19日 Sat

「清瀬の家」シートが外れました

_

「清瀬の家」シートが外れました

シートが外れて、外観のお披露目です。

2009年09月13日 Sun

「越美文化研究所」工事は順調です

_

着々と工事が進み、完成に近づいてきました。椹(さわら)板の外壁がとてもきれいです。

 

入り口の碑石もできています。
外壁は漆喰と椹(さわら)の板張りです。松丸太の頭がアクセントになっています。

 

川沿いからみるとこのように見えます。
玄関ポーチの格子。外が見えるので、誰かが来ると分かります。

 

内部も着々と進行中。もうすぐ漆喰が塗られます。
段板ごとに幅の違う階段です。短い距離で上がりきるための工夫をしました

 

2009年09月11日 Fri

畳表

_

い草の取材で、岡山倉敷に行ってきた。い草は苗で育てるため通年を通して苗を維持する必要がある。今では、い草農家は少なくなってしまった。備中表のい草は一本一本ていねいに選択して畳表になる。花ゴザの精巧な織の現場も見学した。い草の感触は日本人の感性をくすぐる。NHK出版「住まい自分流」11月号に掲載予定。
mini-090904花ゴザ.jpg

2009年09月10日 Thu

シンポジュウムIN高山

_

高山で行なわれたシンポジュウムは、300名の参加があり意見交換と論争を重ね、充実した内容で盛況のうちに終了しました。次の日の見学会も盛況で熱心な参加者が高山の住宅や町家を見て廻りました。
mini-DSCN0148.jpg

2009年08月29日 Sat

シンポジュウムのお知らせ

_

飛騨高山でシンポジュウムを行ないます。匠の里で伝統的木造建築を考えます。お時間のある方はお出かけください。
090829takayama1-1.jpg
090829takayama2-2.jpg

2009年08月13日 Thu

「下連雀の家」天井が貼られました

_

着々と進行中の「下連雀の家」です。

天井が貼られました。節のない八溝杉の板です。

 

配線を見せない工夫を棟梁と電気屋さんと打ち合わせました。
地震に耐えるための壁を耐力壁といいます。貫と面材を使った耐力壁をつくります。

  

吉野の桧の大黒柱です。サッシも入りました。天井が高いので、欄間に窓があります。

 

玄関の灯りは雰囲気のある照明器具を取り付けます。居間から見た和室と廊下。和と洋を併せ持った家になっています。

2009年08月13日 Thu

「越美文化研究所」丸窓のデザインが決まりました

_

丸窓は「卍崩し」のデザインです。この地域の歴史を掘り下げるためのこの建物にとって、意味のあるデザインです。

 

白山の霊峰を望む懸造りのデッキです。この日は水谷さんも交えて打ち合わせしました。

2009年08月11日 Tue

サポート「き」組「東武動物公園の家」上棟見学会のご報告

_

先日「東武動物公園の家」の上棟見学会が行われました。
プロの方も含め、たくさんの方がお見えになり、雑誌取材もありました。
竣工時には完成内覧会も予定しています。
090808kengakukai500.jpg

2009年08月07日 Fri

「越美文化研究所」完成から三年経ちました

_

越美文化研究所ができて、三年が経ちました。
外壁のサワラは無塗装ですが、すばらしい色合いになっていました。周囲の自然と溶けこんでいます。

2009年08月07日 Fri

「越美文化研究所」完成しました

_

歴史と文化活動の拠点となる住居兼研究所

岐阜県郡上市白鳥町は、長良川の源流と、白山連峰の自然に恵まれた豊かな土地です。
今回依頼された仕事は、元NHKプロデューサーの水谷慶一さんによる財団設立の拠点づくりです。
財団は広く地域の人たちと地元の知的財産を共有するために設立し、
歴史研究や文化活動の中心となる住居兼研究所をつくりました。

日本の文化は古くから中国大陸の強い影響を受けており、
その入り口は日本海に沿う地域で、そこから内陸部に浸透していきました。
浸透のルートには河川の水運が利用され、長良川の源流である奥美濃地方は
日本海側からの大陸文化流入の接点の役割を果たしてきました。

財団は、郡上市白鳥町に残る繭(まゆ)問屋「岩尾屋」の保存を主に、
この地域の歴史や文化を掘り起こすための拠点として
「越美文化研究所」を発足させました。

財団設立にあたり水谷慶一さんの趣意書と主旨文に加え
水谷さんと交友のある哲学者・梅原猛氏からも推薦文が届いています。

水谷慶一氏     財団設立趣意書 (PDF:20KB)

 主旨文「言いだしべえの弁」 (PDF:18KB)

梅原猛 氏       推薦文 (PDF:16KB)

工事は地元の工務店澤崎建設さん。
迅速な対応で東京の松井事務所とのやりとりをこなし、
精度の高い仕事で16間の懸造りに乗った研究所を見事に完成させました。

これからが「越美文化研究所」の活動のはじまりです。
竣工おめでとうございます!

 

施工  澤崎建設
設計    松井郁夫建築設計事務所
撮影    奈良岡 忠、松井郁夫建築設計事務所

 

長さ16間、懸造りの住居兼公共施設です。

 

2009年08月07日 Fri

「清瀬の家」二階の造作工事

_

「清瀬の家」2階造作工事

二階の工事も着々と進んでいます。

2009年07月27日 Mon

「東武動物公園の家」上棟見学会開催のご案内

_

mini-toubudoubutukouen.jpg
ワークショップ「き」組が設計施工のお手伝いをした「東武動物公園の家」が上棟し、
上棟見学会を開催することになりました。
中村建設さんは木組みの家をつくりたいと思い続けて、
ワークショップ「き」組の見学会に毎回通っていらっしゃいました。
そこで、木組みの家づくりをご自身の会社の仕事として確立するために、
ワークショップ「き」組が設計施工のお手伝いをすることとなりました。
 
この度上棟した「東武動物公園の家」は、一般社団法人ワークショップ「き」組が
会員の設計と施工をサポートし実践した最初の建物です。
わたしたちは日本の伝統的な木組みの家をつくりたいと考える
全国の工務店や設計者とともに、三者協働の山と職人と住まい手をつなぐ家づくりを進めたいと考えています。
ワークショップ「き」組がお手伝いする木組みの家は、美しい日本の風景をつくります。
当日は木組みの家がつくる架構の醍醐味をお楽しみ下さい。
皆様のお越しをお待ちしています。