プロジェクトレポート
2013年08月27日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | 住まいの相談会・見学会 | 南房総の古民家再生
先日開催された「南房総の民家再生」完成内覧会は、たくさんの方にお越しいただき大盛況でした。
古民家の多く残るこの地域の方々もお見えになり、築106年の家がモダンに再生された様子をご覧になっていました。 調査にご協力いただいた住宅医ネットワークのみなさんや、宇都宮城復元を手掛けた山本兵一棟梁もお越しになり、実務者の方々からも好評でした。
詳細な調査に基づき、石場建てのまま、耐震・省エネ改修する、これからの古民家再生です。
内覧会を開催させていただきました建主様に改めて御礼申し上げます。
2013年08月06日 Tue
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「南房総の民家再生」の完成内覧会を開催させていただけることとなりました。
この家は、明治40年に建てられた、房総の地域によく見られる古民家です。
骨組を石の上に載せ、土壁を塗り、瓦を葺いてから106年の歳月が流れました。
このたび、現代生活に古民家の価値を活かしながら、新しく生まれ変わることとなりました。
構造の解析の結果、石の上に置いたままで、大きな地震に耐えることが分かりました。
そこで、足元を取り換え、土壁を活かし、耐震と省エネの改修を行いました。
未来への可能性をもった、むかしの民家の知恵と工夫をどうぞご覧ください。
開催日時:
2013年8月17日(土)
11:00~16:00
参加をご希望の方は、住所、氏名、ご職業を明記の上、松井郁夫建築設計事務所までご連絡ください。
お申込み先:
松井郁夫建築設計事務所
電話:03-3951-0703 メール:ok@matsui-ikuo.jp
松井郁夫建築設計事務所お問い合わせフォーム
2013年08月06日 Tue
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「南房総の民家再生」が完成です。
築106年の古民家が、その趣を残したまま、モダンに仕上がりました。
耐震、断熱エコ改修です。
お風呂は窓がすべて引きこまれて、露天風呂のようになります。
完成内覧会でぜひ御覧ください。
お申込みをお待ちしております。
2013年07月26日 Fri
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「南房総の民家再生」床の養生がとれ、仕上がりがあらわれました。
これから設備が設置されます。築106年の古民家の再生が、もうすぐ完成します。
8/17(土)の完成内覧会へのお申込みをお待ちしております。
お申し込みは、こちらのフォームからどうぞ。詳細な地図をお送りします。
2013年07月19日 Fri
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「南房総の民家再生」は順調に大工工事が進んでいます。 浴室には十和田石が貼られました。 十和田石は水はけがよく、滑らないので安心です。 お湯をかけるとすぐに温まる性質もあり、冬も足が冷えません。
ダイニングとリビングをつなぐアーチの開口部も 漆喰が塗られました。 順調に完成に近づいています。
建主さんのご厚意により、 8月に完成内覧会を開催させていただけることになりました。
後日、当サイトで告知とお申込みの受付を開始します。ご期待ください。
2013年06月29日 Sat
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南房総の家の壁は土壁です。
土壁は、部屋の湿度を調節したり、ストーブの熱を蓄える性能があるので、再生では、既存の土壁を補修して仕上げます。
表面を落とすと、むかしの職人の丁寧な仕事が出てきました。
貫に伏せた棕櫚や、地離廻りの漆喰抑え、木小舞の上の漆喰塗など、今では見られない丁寧な仕事です。
この左官塗を大切にして改修を進めます。
2013年06月21日 Fri
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「南房総の家」の浴室は、露天風呂のように、自然に囲まれたロケーションを楽しむことができます。 木製窓を引き込み、2方向を開放して180度パノラマを眺望できます。「南房総の家」の大きな特徴です。
大工工事も順調に進行中です。
リビングとダイニングをつなぐアーチの開口も形ができました。これから漆喰が塗られます。
奥に立て掛けられた立派な格子の建具は、元々納戸の扉として使われていました。
今度はダイニングとキッチンの間に設置されます。
古民家再生ならではの空間になってきました。
2013年05月16日 Thu
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解体工事が進むにつれて、床下や屋根裏の骨組みが見えてきました。
明治40年の建物は、実に丈夫な骨組でできています。
特に、床下と屋根を支える木組みが丈夫です。
床下の足固めには、太いボルトを使っていました。
このころになると、大きな金物が手に入ったのでしょう。
足固めは、松材の8寸板で土台併用です。
土台は腐朽が少なかったのですが、足固めの松材はほとんど取り替えました。
また、床下の湿気で結露したボルトは、木の栓に取り替えました。
足固めは、桧の4寸角をクサビ締めしました。金物を避ける作り方です。
クサビ締めの足固めは、奄美大島のヒキモンづくりに学びました。
建物が動いても壊れない、丈夫な床下をつくります。
日本の伝統構法が息づいていたころの古民家ですから、木組の知恵と工夫でで改修しました。
「限界耐力設計法」という構造の解析のおかげで、伝統構法の建物に適した再生が可能になりました。
基礎石の上に建物を載せたままで、構造補強ができるのです。
丈夫な骨が出来上がり、これからいよいよ断熱改修と心地よい仕上げの始まりです。
2013年03月04日 Mon
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「南房総の民家再生」は築106年の古民家で、石の上に置いただけの建物です。足元が、通常の基礎コンクリートではなく石場置きの場合は、現在よく使われている耐力壁などの構造解析では正確に判断できないため、耐震診断に「限界耐力計算」を採用しました。
「限界耐力計算」は、耐力要素として、壁の中の貫や足固め、差し鴨居などの横材のめり込みや摩擦、開口部の上下にある小壁なども算入する詳細な構造計算法で、古民家再生には最も適しています。
今回は「限界耐力計算」に詳しい滋賀県の川端眞さんに依頼し、耐震診断を行っていただきました。
結果は「極めて稀に発生する大きな地震でも倒壊しない」というものでした。現地の地盤や建物の架構のバランスが良く、土壁と貫が地震に対して揺れながら力を減衰するということで有効なのです。
この家が、むかしからの大工職人の知恵で、大地震から命を守る家であったことに改めて感心しました。
わたしたちは、これからも足元の固定されていない古民家の再生のお手伝いをしたいと思います。さらに、耐震改修とともにエコ改修を行い温熱環境の向上も図ります。見積もりも上がって、いよいよ工事が始まります。ご期待ください。
2013年02月21日 Thu
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「南房総の民家再生」では、工事に先立ち、神主さんにお祓いをお願いしました。
正面の式台玄関に祭壇を設け、工事の安全と家族の健康を祈願していただきました。
2013年01月12日 Sat
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「南房総の民家再生」では温熱環境を向上させる改修を行います。
既存家屋、無断熱土壁の家の実測から、熱損失係数(Q値)を算出し、次世代省エネ基準(Q値2.7W/㎡K以下)を満たす仕様を提案しました。
Q値とは、室内外の温度が1℃の時、家全体から1時間に床面積1㎡あたりから逃げ出す熱量のことをいいます。
数値が小さいほど、熱が逃げにくい家ということになります。
「南房総の民家再生」では、現況の10.54W/㎡K(表上)という値であったにもかかわらず、温熱エコ改修によって、次世代省エネ基準を上回る2.39W/㎡K(表下)まで下げることが可能です。
上の判定書が改修前、下が改修提案後の判定書です。
一番下の棒グラフを見ていただくと、改修前に屋根、外壁、窓や床から逃げていた熱が、温熱エコ改修によって抑えられた様子がわかります。
つまり、古い無断熱の建物でも、温熱エコ改修によって燃費がかからないうえに快適な暮らしができることがわかります。
さらに耐震性能を加えて、耐震エコリフォームをお勧めします。これからのリフォームには欠かせない改修方法です。
(岐阜県立森林アカデミー講師・辻充孝さん作の判定ソフトを使用しています)
2013年01月10日 Thu
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「南房総の民家再生」は耐震エコリフォームです。まず詳細な調査で現状を把握しました。実測をもとに構造計算を行い、劣化した部材を取り替え、断熱材を入れ、床を張り替えます。地震に強く、快適な温熱環境で省エネに優れた空間に生まれ変わります。
2012年11月17日 Sat
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「南房総の民家再生」がはじまります。
築105年の古民家の趣を大切にしながら、
耐震と温熱の改修を行い、
丈夫で快適な空間に再生していきます。
調査も終えて、実施設計がはじまります。