2011年03月21日 Mon
いま東日本で起きていることは、世界が初めて経験する非常事態だ。
2011年3月11日14時46分。三陸の海洋プレートが南北500キロ東西200キロにわたり隆起。
マグネチュード9.0という日本の観測史上初めてという未曾有の大地震が日本を揺らし、巨大な津波が三陸地方および東関東の町を襲った。
東北を中心に多くの建物や町が甚大な被害を受け、安全が絶対のの原子力発電所までが被害を受けている。
そのせいで被災された人々の救援を妨げかねない、放射線の壁が立ちはだかってしまった。
しかしながら、被災後の日本人の節度ある行動は、世界各国の絶賛を受けている。
尊い人命の喪失には言葉もないが、被災後10日もたっているにもかかわらず、人命が救助されている。
避難所に支援物資も届き始めている。それが、せめてもの光だ。
原発の現場で復旧に尽力している人たちにも、各方面からエールが送られている。
それにしても、大気中の放射線量や大地に降る量が心配だ。
これ以上被害の範囲を広げない安全な措置が急がれる。
地震国である日本において原子力発電は、やはり無理であったと言わざるを得ない。
個人的には、30年前に反原発のデモや運動に幼かった長男を連れて出かけて行ったにもかかわらず、
止められなかったことを残念に思う。当時から最も心配していたことが現実になってほしくない。
いま被災地の復旧にできることは何か?義援金やボランティア活動にもしっかり支援したい。
また、日本の復興に必要なことは何か?まだまだ全容が見えてこないうえに、
予断を許さない状態で断言はできないが、電力に頼った生活を改め、
地震に粘り強い家づくりに努め、災害を避けるまちづくりを復旧と復興の覚悟としたい。
がんばれ東北!がんばれ日本!
2011年03月14日 Mon
日本列島東北部を未曾有の地震が襲い、想像を絶する津波が人々を巻き込みました。町が消えた風景には言葉もありません。
災害に合われた皆様に、お見舞い申し上げます。
復興を目指して、できることはなにか、自分ができることが何かを見極めてできる限りのことをしたいと思います。
2011年02月25日 Fri
●居住歴 5年 ●家族構成 夫(50代)、妻(50代)
20年以上前から、いつかは自分の家を建てたいと考えていたので、資料は集めていました。それまで住んでいた古い家にシロアリがでたので、それを機に建てることになりました。
「大草原の小さな家」のログハウスや「赤毛のアン」の家に憧れていました。しかし一年間のイギリス留学を経験し、考えが180°変わりました。伝統ある古い物を誇り、大切にし、そこに価値を見出しているイギリス文化に大きなカルチャーショックを受けたのです。それに比べて、伝統的な美しい建物は壊され、国籍不明の家ばかりが建ち並ぶ日本。私が家を建てるなら、その土地の気候風土に合う、外国の方に誇れる日本の家を建てたいと考えるようになりました。
他の設計士の方に図面を作成してもらったのですが、どうしても意見が合わず困っていました。その頃、さる方のご紹介で、松井先生に出会いました。気候風土に合い、自然に溶け込み、家そのものが呼吸しているような、健康的な、日本の木組みの家。希望通りの家を設計していただきました。
松井先生が最初に我が家にいらした時、古い納屋を見て「ここは湿気ますね」とすぐさま見抜きました。それまで見にいらした方は誰一人気づかなかったのに。建物そのものだけでなく、気候風土までも考慮した家づくりの姿勢に、「あぁ、この人だ!」と思いましたね。設計と施工が分かれている点も決め手でした。
木材の選び方です。木のフシが気に入らないからと、松井先生が用意された木材全てを取り替えたことがありました。私たちは、その木でも良いと思っていたのですが「あなた、この木を見て一生を暮らすんですよ」と言われてハッとしました。こだわりの深さに驚き感動しました。
手仕事の美しさを間近で見ることができ、とても感激しました。どの職人さんも、まるで遺跡発掘現場のように丁寧で美しい仕事をされていました。それだけレベルの高い職人さんが揃っていたのだと思います。隣の敷地で建てていたので、毎日、大工さんとお茶を飲みながら話しました。あの時間は、一生の宝物です。
言葉にできないくらい満足しています。夫が「家に帰ってくるのが楽しみだ」と言いますよ。ただ、旅行に出かけて素敵な旅館に泊まっても物足りなくなってしまったことが、ちょっとした悩みですね。上質の旅館に泊まっても、「我が家の方が素晴らしい」と感じてしまうので。
以前から有機野菜などの食材を購入したり、お気に入りのセーターを長年着用したり。ナチュラルで、大量生産品を求めない暮らしを実践していました。この家に住むようになってからは「いいものを長く大切に使う」というライフスタイルが、より一層はっきりしてきました。
皆さん、家に入った瞬間に「木のいい香りがする」と驚きます。我が家に訪れたいという人が増えましたし、仕事の同僚はみんな遊びに来ています。心の底から「うらやましい」と言われることが多く、「この家の猫になって、ここに住みたい」と言った人もいましたね。お客さまが、なかなか帰りたがらないので困ってしまうほどです。
ぜひ薦めたいですね。高気密・高断熱の住まいを望まれる場合は難しいかもしれません。しかし木組みの家はいいですよ。ある程度の予算は必要ですが、それ以上のものが得られます。
飽きのこない、不満が一つもない素晴らしい家を建てることができました。ここで一生を終えたいと思っていますし、私たちが死んだ後も、誰かが住んでくれる家だと感じています。私たちの家を通じて、日本の伝統の良さを感じていただけたらと思います。木組みの家は耐震面でも強いと思いますよ。限られた資源と自国の文化を大切にできる住まいを選んでほしいですね。
2011年02月18日 Fri
いつか、足元がフリーになる家づくりが、可能になり、
巨大地震にも、建物を守ることができるようになる。
その、いつかに備えて、基礎と足固めを工夫する家が上棟しました。
新しい工夫と伝統の技術が融合した、むかしといまをみらいにつなぐ家。
2階の屋根が、魅力的な家です。
上棟見学会は明日行なわれます。
2011年02月04日 Fri
整理された架構のつくる空間です。
お茶室の床柱の位置を、現場で微調整しました。
見学会には、山から天竜T.S.ドライの森下さんや、木組みゼミのみなさんもいらっしゃいました。
ご来場いただいた皆様に改めて御礼申し上げます。
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2011年01月26日 Wed
伝統構法の家が、巨大地震をしのぐことができる仕組みを持っているのではないか。
石場置きといわれる足元を固定しないという方法が、上物の破損を少なくすることが実大実験によって解明されつつある。むかしの大工たちの知恵が現代の科学をしのぐのか?大工たちの経験を科学することが、いま必要となってきた。むかしといまをみらいにつなぐためにも。
2011年01月26日 Wed
キューブワンハウジングさんの下小屋で材木検査を行いました。
天竜の山から運ばれた、天然乾燥の無垢材です。
一本一本の材料に貼ってあるバーコードから、
材木の履歴情報がわかるようになっています。
含水率は20%前後。十分に乾燥した、色艶のよい、丈夫な材でした。
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2011年01月19日 Wed
中間検査と瑕疵担保保険の検査も済みました。着々と工事が進んでいます。
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2011年01月12日 Wed
晴天に恵まれ、いよいよ着工します。
再開発の地に建つ家です。この街が活気にあふれることを祈願しています。
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