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2015年08月20日 Thu

「松本城のみえる家」完成内覧会開催

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完成内覧会

 

長野県松本市に、市内を一望できる木組の家が完成しました。

松本市内は歴史的な建物が多く残っており、新しくも懐かしい町並みです。

「松本城のみえる家」は、南のどの窓からも松本城のみえる丘の上に建っています。

大きな窓でも信州の気候に耐えられるよう、寒冷地仕様で付加断熱を実施し、

暑さ、寒さを取り除いた家となりました。

みなさまお誘い合わせの上、ぜひお越しください。

 

 

「松本城のみえる家」完成内覧会

開催日時:
2015年9月6日(日)
10:30~16:00

対象:家づくりをご検討の方・本年度「木組ゼミ」受講生

お申込みはこちらからどうぞ

建主さんは家づくりへの思いをブログにしてくださいました。
こちらもどうぞご覧ください。

「わたしたちの住処をつくる記録」
http://blog.goo.ne.jp/mtk-house

 

 

「松本城のみえる家」のデータ

寒冷地高断熱仕様のモダンな木組の家

1F 47.72㎡ 2F 48.28㎡
延床面積 96.00㎡(29.04坪)
構造材 長野県産杉・吉野桧(手刻み)
外壁 土壁風藁入モルタル 唐松無垢板張り
内壁 漆喰塗り
開口部 木製造作、木製気密玄関戸、
アルミ樹脂複合サッシ
断熱材 ウッドファイバー、セルロースファイバー
設計:松井郁夫建築設計事務所
構造計算:悟工房
施工:田中製材工業・森澤建業

2015年08月10日 Mon

「松本城のみえる家」壁塗りワークショップ

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ブルーのツートンカラーをチョイス

ブルーのツートンカラーをチョイス

 

着々と工事が進む「松本城のみえる家」にて、壁塗りのワークショップを行いました。
塗っているのは生石灰クリームと言って、柔らかいクリーム状の塗り物です。
今回は寝室の壁を、両面塗っていきます。
表面に味のある立体感を出すため、左官屋さんに塗り方を教わります。

建主さんご家族、爽やかなブルーのツートンカラーをチョイス!
自分たちで手を加えると、より一層愛着をもって生活できますね。
だんだんと手慣れていくのがとても楽しく、また挑戦したいとおっしゃられていました。

 

暑い中での作業でしたが、お疲れ様でした。
とても素敵な壁になりました!

 

かわいい足型、残るかな?

かわいい足型、残るかな?

2015年07月28日 Tue

「深大寺の家」錆丸太が入りました

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錆丸太、ちょうどいい太さです。

錆丸太。いい太さです

毎日暑い日が続き、夏らしくなってきました。
猛暑の中、精密な仕事してくださる大工さんたちのお陰で「深大寺の家」も着々と進んでいます。

居間には錆丸太を採用しました。
錆丸太とは、杉の木をカビさせて模様を付けている柱のことです。
趣ある柱になっていると思いませんか?

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真っ直ぐな床板が綺麗です

吉野杉の床板。無節です

そして、床板貼りも始まりました。

床板が貼られると、やはり家らしさが増すように思います。
生活が始まると艶が増し、しっとりと落ち着いてくるのも無垢の床板の魅力です。

外壁工事も進み、そろそろ左官がはじまります。
どんな顔になるか、たのしみですね。

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外壁工事も順調です

外壁工事も順調です

2015年07月23日 Thu

「高円寺の家」床下環境を計測しています

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「高円寺の家」は基礎と土台を密閉して、地下室のような床下になっています。
床下エアコン暖房を採用しているのですが、この度、工学院大学の中島先生に床下の温湿度を計測していただけることになりました。

床下、外部、1階室内に温湿度センサーを数個設置し「結露」の心配がないかを判定してもらいます。

そして設置から一ヶ月。計測されたグラフがこちらです。(グラフをクリックすると拡大します)

木組みの家「高円寺の家」床下温湿度グラフ木組みの家「高円寺の家」床下温湿度グラフ2,

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このグラフからわかることは以下です。

この一ヶ月の間「高円寺の家」は、

1、床下の温度、湿度共に、外気温に影響されにくかった。
2、床下湿度の変化が穏やかで安定していた。
3、露点温度と床下スラブ温度に4.6度の差があり、結露の心配のない床下になっている。

無垢の木と漆喰は、湿気を吸ったり吐いたりしてくれる「調湿効果」があるので、床下もかなり安定した結果になったのだと思います。「極めて優秀な数値です」と言っていただきました。

このまま一年を通して測っていただけるので、冬の数値が楽しみですね。<匠>

木組みの家「高円寺の家」床下調査の様子

中島先生と、床下に潜ってくれた石川さん。次回も期待しています!

 

2015年06月23日 Tue

住宅建築に連載が掲載されました

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住宅建築での連載が掲載されました。

第二回は「貫はやめてはいけない」です。
貫が民家を守ってきたという話をしています。

どうぞ書店でお手にとってご覧ください。

2015年06月17日 Wed

「松本城のみえる家」外壁に唐松が張られました

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木組みの家「松本城のみえる家」板張り

「松本城のみえる家」の外壁は長野県産の唐松です。
杉と見まごうほどの綺麗な板が張られました。
「目板張り」といって、板と板の継ぎ目の上から、
細い木(目板)を釘打ちすることで、反り返らずに丈夫な外壁になります。
窓の両側で目板が左右対称になるようにあらかじめ計画しています。足場が取れるのが楽しみですね。

破風板に「眉欠き」という丁寧な仕事がしてありました。斉藤棟梁の技術が冴えます。

「松本城のみえる家」は、外壁の一番端の板、吹抜に面した障子の敷居、巾木、寝室の壁に、
ちょっと工夫が施されるのですが、それは完成してからのお楽しみです。 <匠>

 

木組みの家「松本城のみえる家」打ち合わせ風景2

端の板にひと工夫

木組みの家「松本城のみえる家」眉欠き

破風板の眉欠き

木組みの家「松本城のみえる家」内観150615

裏からみる力桁階段

木組みの家「松本城のみえる家」2F架構

完成しても架構がみえます

 

木組みの家「松本城のみえる家」UB設置

引戸のUB

 

木組みの家「松本城のみえる家」障子の框

ここにも秘密のひと工夫

 

2015年06月12日 Fri

松本城が見える家 建て主さんのブログ

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松本城が見える家唐松の外壁

松本城が見える家唐松の外壁

わたしたちの設計する家の建て主さんは、みなさんブログを書いてらっしゃいます。

毎回のブログからは、首を長くして完成を待っている様子が伝わってきます。

ありがたいですね。がんばります!

よろしければ、是非こちらを覗いてください。

http://blog.goo.ne.jp/mtk-house

2015年06月11日 Thu

素直な架構は手間が掛る?

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 よく松井の設計は簡単そうに見えると言われます。

 特に職人さんから言われることが多いのですが、初めて図面を見ると、とてもシンプルな間取りで、造りやすいと思うそうです。  30年も付き合ってくれている棟梁もそういいます。「はじめは簡単に見えるんだよなぁ」「でもやり始めると素直じゃないんだよなぁ」  簡単で素直な家は望むところですが、そこで金額もシンプルに納まればいいのですが・・・そうもいかないようです。(泣)

 以前にニューヨークに住むキャビンアテンダントの姉妹から設計を頼まれたことがあります。事務所に来るたびにニューヨークで買ったデザイン誌を何冊も持ってきてくれるのですが、コロニアルスタイルからモダンまで様々な種類のデザインスタイルについて、面白い意見を持っていました。

「わたしたちはモダンが好きですが、シンプルなデザインはお金が掛ることを知っています。」「デザインを素直に見せるために手が掛っているんですよね。」というのです。

 まるで、設計者の気持ちを知っているかのようなコメントに、思わず「そうなんですよ!」と言ってしまいました。かといって工事費や設計料が増えたためしはありませんが(笑)

 口の悪い設計仲間も「つまんないほど整理してるなぁ」「もっとデザインすればぁ」とずけずけというのですが、わたしの気持ちはいつも骨組みの整理に整理を重ねて、シンプルで素直な空間をつくりたいという欲求に負けます。

 柱が壁の中にあっても見せないとか・・・梁はそろえて見せるために必要な構造以上の大きさにするとか・・・図面を書きながら、何度も構造にもっどって書きなおします。

 これは「真壁づくり」という柱や梁を見せることにこだわっているからです。日本の気候風土から骨組みを壁の中に入れない方が、蒸れないだろうという配慮です。

 うちの事務所の特徴である「貫」や「足固め」もシンプルに無駄の無いように配置するために、毎日のたうちまわるほど苦しみますが、仕上がると全部見えなくなります。

内覧会に見えたお客さんに、「ここに貫が入っていて、この下に足固めが、がっちり組まれていて、この家を守ってます」なんて言っても、見えませんから・・・。(涙)

みなさん、是非、見学会には構造が見えるときに来てください。整理されて丈夫な架構は美しいですよ!!

矢ヶ崎邸リビング

仕上がると見えない貫

このまま住んでほしい

このまま住んでほしい?

2015年06月09日 Tue

リオタデザインの関本さんを迎えて

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開催中の「木組のデザインゼミナール」入門編に、新進の建築家を迎えて設計のお話しをお聞きしました。リオタデザインを主宰する関本竜太さんは42歳。彼の設計のとっかかりは、敷地を読むところから始まります。敷地から建物の間取りが決まってゆく様子や、構造に苦労しながらも、実に楽しく進めている様子がお話から伝わってきました。同じ設計者として、どれも共感できる気持ちのいい設計です。

フィンランドに留学経験のある彼のデザインは、てっきり北欧系と思っていましたが、ご本人はそうでもないと言っています。むしろスタンダードで飽きのこないデザインを目指しているということです。でも、そこが北欧のデザインの特徴なのだと思いますが・・。

関本さん設計の住宅には、何度か内覧会に参加させていただきましたが、さまざまな生活のシーンを織り込みながら、丁寧なデザインに感心しました。見せていただいた細かな細かな図面にも脱帽です。密度がすごい。かゆい所に手の届く設計です。それでも出来上がりがすんなりと見えるのが不思議です。

講座の後半は、設計者としての心構えをQ&Aで解説してくれました。建築漫談とも言える話術が最高です。オープンで気さくな人柄が、引きも切らない人気の秘密でしょう。同時代の設計者にはいないタイプかも知れないと感心した楽しい時間でした。おかげさまで、学生のようにためになりました!(笑)

関本さんどうもありがとう! 次回もよろしくお願いします!

関本竜太さんのデザイン講座です

リオタデザイン関本竜太さん

関本さん講座

関本さんの建築漫談

2015年06月02日 Tue

「深大寺の家」構造見学会は盛況でした

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先日行われた「深大寺の家」構造見学会は、
真夏のような暑さの中で行われましたが、
木組ゼミ生や一般の方でたいへん賑わいました。

皆さん「木のいい香りがする」「安心感のある造り」と
楽しんで見学してくださいました。

構造見学会は、木組みの家の特徴である
貫と足固めでつくる、丈夫で美しい架構を見ていただけます。

大工さんの叡智である「継手仕口」は、いつも壁の中に隠れてしまうのです。
もったいないけど「粋」ですね。
今のうちにじっくり見ていただきました。

見学会に来てくださった皆様に改めて御礼申し上げます。

<匠>

天井の梁について説明しています

木組の小屋組解説中

「鼻隠板」垂木の小口を守ります。きれいな板です

「鼻隠板」垂木の小口を守ります。きれいな板です

 

2015年06月01日 Mon

「松本城のみえる家」一本力桁階段の段板

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シンプルで綺麗な階段

綺麗な板です!

「松本城のみえる家」着々と大工工事が進行しています。
南から爽やかな光が差し込み、室内に凛とした空気が感じられます。

一本力桁階段の段板が仕上がりました。
このきれいな板!

「松本城のみえる家」は、間仕切りが殆ど無い、一体空間ですので、
スケルトンの力桁階段は、空間を広く感じさせます。
もちろん、手摺のデザインにも気を使います。
面積以上に広い空間で、100年飽きない、すっきりと落ち着いた住まいを目指しています。

二階の窓からの光が綺麗です

二階の窓からの光が綺麗です

階段は家を広くするようにつくります

階段は家を広くするようにつくります

2015年05月26日 Tue

「松本城のみえる家」一本力桁階段

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「松本城のみえる家」の階段工事が始まりました。
一本力桁(ちからげた)階段を使用しています。

一本足で支えます

一本足で支えます

目線の通るスケルトン階段です。
力桁は、軽やかでいながら力強いフォルムで、木材の美しさを感じることができます。手摺がつくのが楽しみです。

滑り止めに溝を掘ります

滑り止めの溝にはイチイの木を埋めます

二階の部屋は障子で仕切られています

二階の部屋は障子で仕切られています

吹き抜けを通して一階に光が届きます

吹き抜けを通して一階に光が届きます

2015年05月19日 Tue

「茅葺きの古民家」でオープンハウスのお知らせ

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150508境野さん

 

20年前に、福島で「茅葺き屋根の古民家再生」をしました。

お住まいの境野さんご夫婦は自然と暮らす家づくりを目指し、畑で作物なども作っておられます。

今回は建主さん主催のオープンハウスです。いただいたご案内を紹介します。

ご興味のある方は、この機会にぜひお出かけください。

 

飯野町の茅葺きの古民家での暮らしも20年がたちました。

原発事故による放射能物質の問題で、自然暮らしはすべて終わったと、

あきらめた時期もありましたが、敷地内の作物がシイタケとタケノコ以外は「検出せず」で

昨年から畑を再開しています。

しかし、除染が終わった畑や山際の線量は驚くほど高く、

孫たちを遊ばせるわけにはいかないと、がっかりしています。

「こんなことで負けてはいられない」という元気な友人たちに背中を押され、

我が家でオープンハウスを行うことになりました。

どうぞ友人、知人をお誘いいただきお出かけいただければ幸いです。

境野 健兒・米子

http://komekosk.blog55.fc2.com/

2015年05月18日 Mon

「深大寺の家」構造見学会のお知らせ

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東京都深大寺に、木組の家が上棟しました。

コンパクトな造りながら、のびのびとした明るい家です。
伝統工法の「骨」と優れた温熱性能の「外皮」で、

地震に強く、省エネルギーの住まいを実現します。

吉野の自然乾燥材を使った「本物の家」を見に来ませんか?

骨組みの美しさが「き」組の家の特徴です。
構造見学会は、架構をじっくりご覧いただける機会です。

みなさまお誘い合わせの上、ぜひお越しください。

 

 

「深大寺の家」木組みの構造見学会

開催日時:
2015年5月30日(土)
10:00~16:00

対象:家づくりをご検討の方・本年度「木組ゼミ」受講生

お申込みはこちらからどうぞ

 

「深大寺の家」データ

省エネルギーの小さな木組の家
1F 40.39㎡ 2F 38.74㎡
延床面積 79.13㎡(23.04坪)
構造材 吉野杉・桧(手刻み)
外壁 土壁風藁入モルタル
内壁 漆喰塗り
開口部 アルミ樹脂複合サッシ
断熱材 ウッドファイバー、GW
設計:松井郁夫建築設計事務所
構造計算:小林一元建築設計室
施工:キューブワン・ハウジング
山:吉野中央木材

2015年05月08日 Fri

日本住宅新聞で連載が始まりました。

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平成27年4月15日発行の日本住宅新聞に、松井郁夫の記事が掲載されました。

「みらいをめざす伝統構法」第一回は伝統構法の家づくりについて書いています。

ぜひご覧ください。

 

150508新聞

2015年05月01日 Fri

「新建ハウジングプラスワン」に掲載されました

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「新建ハウジング」2015年4月30日号付録、「新建ハウジングプラスワン」に掲載されました。

『なぜ「普通の家」なのか。工務店の普通デザイン』特集の中で、長く住まう家づくりを書いてます。

ぜひご覧ください。

 

表紙に模型の写真も載りました

表紙に模型写真も掲載

ライフスタイルに応じて変化する家とは

ライフスタイルに応じて変化する家とは