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2015年04月27日 Mon

「松本城のみえる家」断熱材の充填

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梁や柱をしっかり見れます

梁や柱をしっかり見れます

 

今月はじめ「松本城のみえる家」構造見学会を行いました。
当日は天気にも恵まれ、たくさんの方にお越しいただきました。

片流れの屋根に板金と通気が施行され、大工工事が進んでいます。

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2階の小屋裏は完成してもこのまま

 

寒冷地のため、断熱材としてセルロースファイバーを120㎜吹込み、基礎断熱と薪ストーブで、冬の寒さを取り除けるようにしています。

今は、これから壁の中に隠れてしまう構造が見えます。
架構をきれいに整理することを、いつも考えています。

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架構体をすっきり見せます

セルロースファイバーの断熱材

セルロースファイバーの断熱材

 

高台という立地を活かし、南側には大きな窓を作りどの窓からも松本城が見えるようにしました。 足場に登って、屋根の上からパシャリ。
松本城、わかりますでしょうか。

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普段は見れない屋根の上からの眺め。松本城がみえます。

2015年04月21日 Tue

木組ゼミ入門第2回「デッサンで美術を身につける」

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画像は、木組ゼミ入門コースの生徒さんの作品です。
美術も技術です。プロポーションや素材感覚は、身につけることができます。
才能ではなく訓練で、美しいものをつくりだすスキルを習得できます。

木組ゼミ入門コースで、美術の基礎を学びませんか?
ご応募お待ちしております。

(お申込み用紙はこちら)

2015年04月20日 Mon

住宅建築新連載「古民家-その用と美に学ぶ-」

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住宅建築連載1

住宅建築で新連載がはじまります。
「古民家-その用と美に学ぶ-」と題して、
日本の民家から、美しさと知恵を再発見し、
未来につなげていきたいと思います。

第一回は「足固めの効果」です。

どうぞ書店でお手にとってご覧ください。

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2015年04月17日 Fri

「深大寺の家」がはじまります

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庭のある木組の家が建ちます

東京都調布市で「深大寺の家」がはじまります。

小さなお子さんのいるご家族のための、コンパクトでものびのびと暮らせる明るい家です。

吉野の天然乾燥材を使った無駄のない木組の架構と、優れた温熱性能を備えた、これからの木の家です。

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きめ細かい吉野の桧

 

 

 設計は松井郁夫建築設計事務所、施工はキューブワン・ハウジングです。

下小屋では刻みがはじまっています。

構造見学会は5月30日を予定していますので、
ぜひ木組の家の醍醐味をご高覧ください。
詳細は追って当ページでお知らいたします。

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山で材をよく見て、柱に番付して送られてきます

 

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含水率15%。よく乾いた天然乾燥材です

 

 

 

2015年04月14日 Tue

2015年度「木組ゼミ」受講料割引キャンペーン実施!

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入門コース第2講義からのお申し込みで「受講料割引キャンペーン」実施中!

ぜひこの機会にお申込みください!
申込用紙・募集要項はこちら


※実践コースの会場はAGCスタジオに変更となりました。
また実践コース第四回講義は8月29日(土)に変更となりました。

 

いま、日本の家づくりは大きな節目を迎えています。
住まいは、丈夫で長寿命の架構を持つ省エネルギー住宅へ変わろうとしています。
そこで見直されてくるのが、日本の気候風土に合った伝統の木組です。
本講座では、伝統構法による日本の家づくりを、職人がこれまで培ってきた木を組む技術に学び、さらに美しい日本の風景を取り戻すために美術の習得を目指します。

大好評の岐阜森林文化アカデミー講師・辻充孝先生による、木組の家の温熱環境と改正省エネ法への対応が身につく講座に加え、
伝統構法の耐震設計を適切に行うための「限界耐力設計法」講座を用意しました。

架構を知りつくした「き」組による、丈夫で、快適で、燃費の良い木組の家づくりを身につけませんか?
対象は、木組の家づくりを学びたい設計者および施工者です。

本講座の特色は、美しいデザインと耐震的な構造のバランスの取れた木組を学べる点にあります。
美術大学出身のメンバーが「美術講座」を、国土交通省による伝統構法の見直し委員会に参画する「木造住宅【私家版】仕様書」執筆メンバーが「木組講座」を指導します。
美術と技術の二方向から美しい木組の架構と温熱環境の構築の手法を学びます。
知識だけでなく、実際に手を動かしてデッサンや軸組模型をつくることで、しっかりと実践力を身に着けることができます。

ワークショップ「き」組の家づくりが「平成20年度 長期優良住宅先導的モデル事業」の採択を受けたことを契機に、
全コースとも「長期優良住宅」に対応するプログラム構成となっています。
講座は「入門コース」と「上級コース」と「実践コース」の3講座制です。
実際の建物の架構を実践するコースも、サポート体制として用意しました。
受講生による実践事例も増えています。

わたしたちは、伝統的な大工技術と国土保全につながる木材の循環の仕組みから、
省エネルギーにつながる日本の家づくりを考えます。
日本の優れた木組の仕組みを、みなさんと共に未来へつなげていきたいと思います。
全国の皆様のご参加をお待ちしております。

ワークショップ「き」組 代表理事 松井郁夫

 

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 ◆2015年度 「木組のデザイン」ゼミナール受講生募集要項

申込用紙・募集要項PDF

※実践コースの会場はAGCスタジオに変更となりました。
また実践コース第四回講義は8月29日(土)に変更となりました。

■ 入門コース: 美術講座と木組の理念
■ 上級コース: 私家版メンバーによる木組講座
■ 実践コース: 温熱講座、限界耐力設計法講座

■ 開講日:4月~8月、9月~1月 基本的に月1回 (入門・上級コースは日曜日、実践コースは土曜日)
■ 時間:10:00~17:00 全5回(詳細は別紙スケジュールを参照) 

■ 費用:入門コース・上級コース 受講料8万円(1講座1万6千円×5回)+入学金1万5千円(お申込み時) 実践コース 受講料5万円
    入門コース第2講義からのお申し込みで16,000円を割引するキャンペーンを実施中です

■ 場所:入門・上級コース 一般社団法人ワークショップ「き」組事務局内(東京都中野区江原町1-46-12-102) 
     実践コース    AGCスタジオ(東京都中央区京橋2-5-18 京橋創生館1・2階)

■ 講師:

美術講座 松井郁夫、松井奈穂、松井匠
関本竜太(リオタデザイン)、若原一貴(若原アトリエ)
泉幸甫(泉幸甫建築研究所)
木組講座 松井郁夫、宮越喜彦、小林一元
温熱講座 辻充孝(岐阜森林文化アカデミー准教授)
限界耐力計算講座 山中信悟(悟工房)

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■ 講座内容

美術講座
「美術を身につける」 家づくりにかかわる基礎的な美術の実技を行い、プロポーションや色彩感覚を養う。 デザインの基本となるスケッチや色面構成、立体造形を学ぶ。

 

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木組講座
「木組を学ぶ」 初めて木の家を学ぶ人や改めて木組の家を学びたい人のための、実習。 木組の家づくりにかかわる、実施構造図から模型までの木組を学ぶ。 私家版研究会メンバーによる課題と講評。

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実践講座
「温熱講座」   省エネルギー法改正に基づく温熱対応の手法を学ぶ。
「限界耐力設計法講座」   木の特性を活かした構造解析で、木組の家を適切に設計する。

 

 

実際に計画中の建物を私家版メンバーが添削する「スペシャルプログラム」(別途料金)も用意しました。 今すぐ建てる家を、木組でつくりたいとお考えの実務者にオススメです。

12年目を迎え、大好評の温熱講座と、限界耐力設計法講座で、ますます充実した内容となっています。
全国から奮ってのご参加をお待ちしております。

■ 申し込み: 所定の申し込み用紙に必要事項を 手書きで 記入の上、下記に郵送する。
〒165-0023 東京都中野区江原町1-46-12-203 一般社団法人ワークショップ「き」組事務局
「木組のデザイン」ゼミナール 係

■ 問い合わせ: 一般社団法人ワークショップ「き」組事務局(松井郁夫建築設計事務所内)
TEL 03-3951-0703  FAX 03-5996-1370  E-MAIL info@kigumi.jp

2015年03月31日 Tue

美術も技術、感性が身につきます。「木組ゼミ」のお誘い

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現在募集中の「木組のデザインゼミナール」には、入門コースに美術の時間があります。木組みの設計を学ぶ前になぜ美術なのか?少し書いてみました。

美術は、デザインを実践する上で欠かすことのできない要素です。よくセンスの問題と言われますから、本来持っている感性であって訓練できないものと思われがちです。

しかし、美術も技術です。技術を身に付けることで、美しい感性を磨くことができます。

美術は色彩感覚や立体感覚を身に付ける技術であったり、プロポーションやバランスを計る技術です。それは、訓練によって身につけることができます。デッサンや、色面構成や立体構成は、そのためのエクササイズです。

さらに、重要なことは自分の作業に対して「全体感」や「観察眼」を持てることです。

例えば、デッサンでは対象物を見つめながら、光と陰をつかまえます。描き進める上で、常に陰の暗さや光の明るさを画用紙に落としながら、鉛筆を走らせますが、いつ止めてもいいように、画面全体の進め方を気に留めながら完成に至ります。

そのことは取りも直さず、作業の全体を俯瞰する訓練になります。全体の完成をイメージしながら、部分を書き進めることは設計の仕事を進める上でも大切です。

なぜならば、部分を集めても全体にはならないからです。よく勘違いしがちなのですが、詳細な部分の描き込みが絵をつくると思われがちですが、部分を集めても美しい全体にはならないのです。デッサンでは、描きながら画面全体を俯瞰する能力が必要なことを学びます。

また、対象物を長い時間観察することで、見慣れた静物にも新しい発見があります。発見は新鮮です。絵が生き生きとしてくるのは、発見の連続があるからです。

実はこの「全体感」と「観察眼」が感性を磨く秘訣なのです。感性は、美しさを見つける観察眼であり、全体感を身に付けることなのです。

どうぞ、美しいを技術身につけたいと思われる方は、木組ゼミの入門コースから始めてください。美術は、絵を描くことで、思いがけない方向から、感性を身に付ける訓練にもなります。

2015年03月23日 Mon

住宅特集「高円寺の家」掲載+記念見学会開催

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住宅特集2015年4月号「高円寺の家」

 

新建築社『住宅特集』2015年4月号に
「高円寺の家」と「ワークショップ「き」組の取り組み」が掲載されました。

高円寺の家は
「快適性を確保しながら西日を楽しむ家」「住宅密集地に建つ準耐火建築」
という見出しで、きれいな写真と図面つきで掲載されています。

ワークショップ「き」組は「伝統構法とテクノロジーが融合する木組の家」として
「き」組の取り組みを代表の松井が執筆しています。

どうぞ書店でお手にとってご覧ください。

 

住宅特集2015年4月号表紙「高円寺の家」掲載を記念して、お住まい見学会を、
4月11日(土)13:00から17:00に開催させていただける運びとなりました。
本日から予約制で参加者を募集いたします。

いつもは家づくりをご検討の一般の方が対象ですが、
現在募集中の本年度木組ゼミ受講生も対象ですので、併せてご参加ください。

 

 

 

 

 

「高円寺の家」お住まい見学会<2015春>

開催日時:
2015年4月11日(土)
13:00~17:00

対象:家づくりをご検討の方・本年度「木組ゼミ」受講生

お申込みはこちらからどうぞ

・建主さんの連載エッセイ「木組みの家に住んで」
「高円寺の家」作品データ
「高円寺の家」ができるまで

 

2015年03月18日 Wed

「松本城のみえる家」木組みの構造見学会開催

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長野県松本市の高台に、木組の家が上棟しました。

南の全ての窓から松本城がみえる素晴らしいロケーションです。
若いご夫婦と小さな赤ちゃんの住む、 本物の木の家を見に来ませんか?

骨組みの美しさが「き」組の家の特徴です。
構造見学会は、架構をじっくりご覧いただける機会です。

みなさまお誘い合わせの上、ぜひお越しください。

 

 

「松本城のみえる家」木組みの構造見学会

開催日時:
2015年4月4日(土)
10:00~16:00

対象:家づくりをご検討の方・本年度「木組ゼミ」受講生

お申込みはこちらからどうぞ

建主さんは家づくりへの思いをブログにしてくださいました。
こちらもどうぞご覧ください。

 

「わたしたちの住処をつくる記録」
http://blog.goo.ne.jp/mtk-house

 

「松本城のみえる家」データ

寒冷地高断熱仕様のモダンな木組の家
1F 47.72㎡ 2F 48.28㎡
延床面積 96.00㎡(29.04坪)
構造材 長野県産杉・桧(手刻み)
外壁 土壁風藁入モルタル 唐松無垢板張り
内壁 漆喰塗り
開口部 木製造作、木製気密玄関戸、
アルミ樹脂複合サッシ
断熱材 ウッドファイバー、セルロースファイバー
設計:松井郁夫建築設計事務所
構造計算:悟工房
施工:田中製材工業・森澤建業

2015年03月17日 Tue

「松本城のみえる家」上棟です

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木組みの家「松本城のみえる家」上棟2

長野県松本市の高台に「松本城のみえる家」が上棟しました。

片流れのモダンな木組みの家です。

軸組が出来たときに、きれいだなと思える家は、完成しても凛々しい空間になります。

建主さんには「この骨組みのままで住みたいくらいです」とおっしゃっていただけました。

設計は松井郁夫建築設計事務所。
材木は県産材。田中製材工業さんのバイオ乾燥第1号です。
色艶もあり、陽の光でしっとりと光っていました。
施工は森澤建業さんです。29歳の若き棟梁の腕がなります。

上棟おめでとうございます!これから松本に通うのが楽しみです!

また、建主さんが、家づくりのブログを綴ってくださいましたので、ご紹介いたします。

わたしたちの住処をつくる記録」http://blog.goo.ne.jp/mtk-house

家づくりへの真摯な姿勢が伝わってきます。
建主さん、どうもありがとうございます!

構造見学会は4月4日を予定しています。
当サイトにてご案内いたしますので、お近くの方はぜひお越しください。

 

木組みの家「松本城のみえる家」上棟5

木組みの家「松本城のみえる家」上棟4

木組みの家「松本城のみえる家」上棟3

木組みの家「松本城のみえる家」上棟1

木組みの家「松本城のみえる家」上棟6

2015年03月06日 Fri

木組ゼミのおかげです!

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「木組のデザイン」ゼミナール模型

「木組のデザインゼミナール」と銘打って、
伝統的な木造住宅の設計・施工の基本から実践まで、
連続講座を開いて12年になります。

おかげさまで、今では、これまでの受講生と一緒に、
木組みの家づくりの仕事が出来ています。

木組ゼミでは、「木造住宅【私家版】仕様書」を教科書にしています。
阪神大震災を契機に出版した、伝統的な木組みの仕様書で、
当初、丈夫な架構づくりを中心に書きましたが、
改訂版では、仕上げも追加しました。
専門家向けの仕様書は、いまでも多くの方に愛読していただいています。

講座では、上級コースとして、木の特性から、木材の拾い方、架構の理念と技術。
地盤の読み方から、継手・仕口の使い方や木組みの模型製作まで、
丁寧な講義を心がけています。
【私家版】を書いた小林一元さんや宮越喜彦さんと一緒です。

入門コースでは、美術も教えています。自分が美術出身なので、
木組みを美しく見せるためのテクニックは、
美的感覚の研鑽が必要だと考えているからです。

驚いたことに、有名な棟梁が、美術を習いに通ってくださったことがあります。
(講義中は冷や汗をかきました・・。)
もちろん次の年には、講座をお願いしましたが・・。

昨年は、三澤文子さんに来ていただき「住宅医」の大切さをお聞きしました。
今年は、泉幸輔さんや、若原一貴さん、関本竜太さんに
デザインの話をしていただきます。
わたしたちも楽しみにしています。

そんな木組ゼミも今年で12年を迎えました。
毎年全国から15名ほどの受講生が、
月に一回日曜日に当事務所に来られて一日中熱心に学んで帰られます。
受講生の方は北は青森、秋田から、南は大分、高知まで、
遠い方もいらして本当にありがたいことです。

今では、受講生と一緒に仕事を出来るようになりました。
所員として事務所で働いていただいた方もいます。
現在、いくつかのプロジェクトを手伝っていただいています。
木組みのスキルを身につけているので、
打ち合わせがスムーズで、大いに助かります。

講座を修了すると実力がつくので、
すぐに木組みの家づくりを実践することができると好評です。
そのまま、ワークショップ「き」組に入会されて、
木組の家づくりの実践活動される方は、全国で18社になりました。
毎年、木組みの家づくりの後継者が増えていると感じています。

最近になって、また伝統構法の家づくりが注目を浴びるようになったようです。
貫や足固めを駆使した自然素材の家は、丈夫で長持ちです。
何年たっても変わらない良さが見直されているのでしょうか。
資産価値も高いことは、先日のブログにも書きましたが、
設計者冥利に尽きるうれしい事実です。

みなさんもご一緒に「木組の家づくり」を学びませんか。
ここには、日本の家の伝統があり、木造住宅の基本があります。

密度のある講義ですが、毎年和気あいあいとした楽しい講座です。
今年も全国からのお越しをお待ちしています。

<「木組のデザイン」ゼミナール2015募集の記事はこちら>

「木組のデザイン」ゼミナールデッサン

デザインの基本を、手から学べる美術講座は大好評です

2015年03月02日 Mon

家の資産価値

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「空き家」問題が話題になっている最近ですが、少しいい話が飛び込んできました。

建物の価値が下がっていく風潮の中、松井事務所開設の時に設計させていただいた「江古田の家」が、土地付きで売り出されていたのですが、先日新しいオーナーが付きました。30年前の「木組の家」です。

元のオーナーが都心のマンションに引っ越されて、土地を売ろうとしたのですが、不動産屋さんから「この家は売れますよ」と言われて、驚いたそうですが、何人かの引き合いがあって高く売れたそうです。

元オーナーの方は、「木組みの家は外国の人に人気だ」とおっしゃています。イギリス人の方や台湾の方、近所のご夫婦も建物を見に来られて、みなさん気に入られたそうです。「海外の人が興味を持つのは、君の設計は、日本的なんだろう。木組は人気だね!」との言葉に、感謝!

日本の税法では建物の資産価値は、木造で22年といいます。それなのに、30年前の建物に資産価値がついたことに喜びを感じます。木組みの家は長寿命の家と謳ってきた甲斐があります。これから、さらに長く愛される建物になってほしいと思います。

江古田の家 江古田の家玄関 江古田の家リビング

2015年02月19日 Thu

伝統芸能を今に伝える「和力」サイトに紹介されました

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和力

「高円寺の家」で【魂入れの義】を執り行っていただいた、
伝統芸能集団「和力」のサイトに、松井事務所が紹介されました。 どうぞご覧ください。

プロジェクト「伝統芸能を今に伝える「和力」を、映像を通じて多くの人に知ってほしい」
https://motion-gallery.net/projects/wariki/updates/6775

 

「和力」とは(サイトより抜粋)

「和力」は、伝承される行事や音楽、祭り芸能を舞台表現として確立することをめざし、2001年にK朗(太鼓、舞、大道芸、物語作・演者)と木村俊介(篠笛、津軽三味線、作曲)が発足させました。2005年からは小野越郎(津軽三味線、作曲)が加わり、舞台活動をしています。

2013年、伝統的な音楽・芸能をもとに、演奏・作曲・舞台表現をする個人をつなげ、国内外で舞台製作をするため一般社団法人を設立しました。

「伝統に生かされるのも、伝統を生かすのも私たち現代を生きる者である」―伝統芸能の中に息づく、今に通じる人々の思いを、より多くの方と共有できたら、との思いで今回のプロジェクトを立ち上げました。

2015年02月09日 Mon

「佐倉の平屋」内覧会は盛況でした

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木組の家「佐倉の平屋」完成内覧会4

「佐倉の平屋」完成です

 

木組の家「佐倉の平屋」完成内覧会1

週末に「佐倉の平屋」完成内覧会が開催されました。

雨の降る寒い日でしたが、エアコン1台の暖房で家中が暖かく、
みなさんには上着を脱いでゆっくりとご覧いただけました。
ときおり雲の切れ間から日が射すと、室内は一段と暖かくなり、少し換気をしたほどです。

お運びいただいた方々に改めて御礼申し上げます。

 

 

木組の家「佐倉の平屋」完成内覧会6

少し日が射すだけで暖かくなりました

木組の家「佐倉の平屋」完成内覧会5

1.8mの木製引戸は温熱的に優秀

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戸を引込むとすべての部屋が一体空間

木組の家「佐倉の平屋」完成内覧会8

将来わけることのできる子供部屋とロフト

木組の家「佐倉の平屋」完成内覧会3

お子さんはみんなロフトが好き

木組の家「佐倉の平屋」完成内覧会2

間接照明のある下駄箱と、玄関の木製引戸

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床の間の下がり壁は土壁塗回しです

2015年01月22日 Thu

省エネ時代の木組の家「佐倉の平屋」
完成内覧会のお知らせ

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木組みの家「佐倉の平屋」完成内覧会

武家屋敷のある佐倉の町に、国産無垢材の「木組の家」が完成しました。

子育て世代の家族4人で住む、のびのびした平屋です。

吉野の美しい天然乾燥材を、職人の手で刻んで組上げました。
金物に頼らない木組の家は、架構がそのまま空間になります。

地震国日本で古来から受け継がれてきた、
木の特性を生かした民家の知恵「足固め」と「貫」構法を採用し、
大きな地震をめり込みと摩擦によって力を減衰し、粘り強く倒壊に耐えます。

さらに「省エネルギー対策等級4」を取得した高断熱に加え、
エアコン1台でほぼ全室を空調する温熱の性能向上を実現し、
伝統構法でも低燃費な住まいです。
自然素材である無垢の木と漆喰が調温・調湿してくれるので、
体にやさしく健康な温熱環境です。

ぜひこの機会に、進化する木組の家を体感しにきませんか?
みなさまのお越しをお待ちしております。

 

「佐倉の平屋」完成内覧会

開催日時:
2015年2月7日(土)8日(日)
10:00~17:00
対象:家づくりをご検討の方
※一般向け見学会ですので建設業関係の方のお申込みはご遠慮ください。

お申込み先:
一般社団法人ワークショップ「き」組
電話:03-3951-0703 メール:info@kigumi.jp

ワークショップ「き」組お問い合わせフォームはこちら。

印刷用PDFチラシはこちら。

2015年01月21日 Wed

おかげさまで30周年

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もうすぐ、わたくしの60歳の誕生日です。気持ちはいつまでも18歳なのですが(笑)いつの間にか、年を重ねて還暦を迎えることができました。4人の子供も伴侶を迎え、孫も3人に増えました。いつまでも友人のような妻も元気で、一足先に還暦を迎えました。

なによりも、事務所が30周年を迎えることができたことに感謝しています。本当に、みなさんのおかげです。

この業界は、仕事の波の激しい世界ですから、わたくしの事務所のように、木組みにこだわる設計事務所に良くぞお客さんが続いたものだと、ありがとうございますの気持ちでいっぱいです。

最近は、むかし造りの民家のような家づくりを依頼される方が若い世代にも増え、おかげさまで、忙しくさせていただいています。伝統のよさが見直されているのでしょうか。

いまでは、30年の経験を積んだおかげで、住まいの性能向上はもちろん、資金の計画もあわせて、ご相談に答えることができるようになりました。

子育て世代のご夫婦には、子供の成長に合わせた家づくりを提供し、リタイヤ世代の方には終の棲家の活用も含めた提案もできるようになりました。年を重ねると、住まいの造り方にも、見えてくることが多いものですね。

子育て世代にも、同世代の方にも、幸せな家庭や老後を送ってほしいと想います。世間では、ベテランというのでしょうが、住まいづくりはいつでも新鮮な気持ちで取り組んでいきたいと想います。

2015年01月17日 Sat

阪神・淡路大震災を忘れない

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20年前の今日、1995年5時46分に近畿圏を中心に阪神淡路大震災が発生し、6434人の命が奪われました。

うち圧死が8割、建物や家具の下敷きになって亡くなった方は約5000人です。

わたしたち建築に携わる者にとって、これほどの衝撃はありませんでした。

倒壊建物、24万9180棟。むかしから日本の家は地震に強いと聞いていたのにも関わらず、目に飛び込んでくる映像は、あまりにも無残な建物の倒壊の姿でした。

この地震の日から、日本の木造住宅の耐震性への研鑽が始まったと言ってもいいと思います。

その後、2008年から始まった国の実大実験にも参加し、多くの知見を得ました。

災害の多いこの国の建物の安全性を、しっかり確保する方法を身につけ、提供しなけらばならないという使命感に燃えています。

亡くなった多くの方々のご冥福をお祈りいたします。合掌。