プロジェクトレポート
2016年02月22日 Mon
木は無垢の木が一番だと考えています。
私たちの周りに身近に生えている木は、丈夫で長持ちする優れた素材です。
木は、人の肌に馴染みやすく、触れると温かい感覚があります。また、加工しやすいので、さまざまな形をつくることができます。
私達の先人たちも、木の使いやすさに着目して木の家をつくってきたのでしょう。
建物の骨組みとなる強い木に育つためには、杉の木で60年必要と言われています。
よく知られたことですが、木は土の中から水分を吸収し、太陽のエネルギーをいただいて成長してゆきます。
その際に太陽の光を浴びて、空気中の二酸化炭素を取り込んで、酸素に変える作用があります。「光合成」という地球上の生物にとっては、大切な植物の仕事です。
木の中に閉じ込められた炭素は、製材して家に使われても、廃棄して燃やすことがなければ、ずっと固定化されて空気中に二酸化炭素を放出しません。
つまり、木の家が建っている間は、ずっと温暖化対策の役に立っているのです。
だから、家をつくる時には最低でも60年の間、次の木が育つまで使えることが、地球環境にとっても大事なことだと思います。
そこで、できるだけ長い時間を生きる家をつくりたい考えています。古民家再生などをリノベーションして長く使うことも大切です。
わたしたちは、丈夫で長持ちをする家づくりと古民家再生などのリノベーションを実現しています。
出典:有馬孝礼