プロジェクトレポート
2018年08月06日 Mon
むかしむかしの仕事ですが、30年前に実現したサイン計画のお話です。
先日、打合せ帰りに北区の王子駅に通りかかって、懐かしいサインを見に行ってきました。
王子の駅前は、歴史的な神社や稲荷、江戸時代から続く花見の名所「飛鳥山」などがある、いまとむかしが入り混じった場所です。
土地の起伏もあって、わかりにくかったので、当時の区役所では公共施設をつなぐサイン計画が持ち上がったのです。
当時、都市計画の仕事をしていたわたくしは、北区をめぐる散策路を計画し、各施設をつなぐ案内板としてサイン計画を提案しました。
景気のいい時代でもあり、王子駅や赤羽駅や田端文志村の辻つじに案内板を建てました。
そこで、インダストリアルデザインを先行した私の本領発揮。鉄や石を使ったオブジェのような案内板が出来上がりました。
30年も前なので、もう錆びて汚れているだろうと思っていましたが、なんと色を塗り直し施設名も増えて、現役で建っていました。
長く大事に使っていただけていると思うと、うれしいです! 見事に甦ったサイン挨拶して帰ってきました。
同じ時期に、JRの高架下のギャラリーも設計しました。
現代的な駅前と歴史的な神社やお稲荷さんをつなぐ通路なので、タイムトンネルのようなコンセプトでデザインしました。
子供たちの絵画を展示したり、王子近辺の名所をイラストにしたり、市民のギャラリーとして今でも活用されています。
当初の色と少し違っていましたが、長い時間を生きるデザインになってました。
いま取り組んでいる建物づくりにつながるコンセプトです。
デザインは楽しい! 地域のコミュニテイとつながることが出来る、まちづくりも楽しい!