プロジェクトレポート
2020年12月19日 Sat
ブログ | プロジェクトレポート | 東馬込の家 | ワークショップ「き」組の建物
「ウッドデザイン賞」の授賞式に行ってきました。
ワークショップ「き」組のプロトタイプの「東馬込の家」が「奨励賞」を頂いたので、木材会館の授賞式に参加しました。
応募作品432のうち受賞作品191そのうち「奨励賞」は15で上位賞です。
審査委員長の赤池学さんから表彰状をいただきました。
「国産材を使ってるから良いという時代ではなく、コロナ禍の中で次の時代を生きる可変的な空間づくりが賞に該当する」と言われて嬉しかったです。
ワークショップ「き」組は、国産材はもちろん、山に植林できる費用を還し、職人の手間を惜しまず、適正価格で、世代を超えて自由な空間を持つ家を提供する仕組みです。
今回の「き組の家」の受賞は事務所にとって大きな励みになります。
関係者のみなさん、ありがとうございました!
2020年08月23日 Sun
ブログ | プロジェクトレポート | お知らせ | 住まいの相談会・見学会 | 江古田の家Ⅱ
8月20日にライブ配信いたしました「江古田の家Ⅱ」が、無事に上棟いたしました!
これからも時々ご報告させていただきます!
2020年08月21日 Fri
ブログ | プロジェクトレポート | 連載・執筆
ウエルパイン書店より「初めての人にもできる!…」シリーズ第二弾! 好調編集中!
表紙ができました! これから校正に入ります。いま少しお待ち下さい!
今回は精緻なイラストが特徴です。中身をチラ見せ!
近日発売! ウエルパイン書店発行。3900円+税
2020年08月19日 Wed
ブログ | プロジェクトレポート | 連載・執筆
絵本「初めての人…」シリーズ、第二弾!
執筆原稿を脱稿しました。いま編集中です。
今回は、精密なイラストが特徴です。
「古民家のはじまり」から、「古民家をまちづくりにつなげる」まで、
古民家の地域性や型を紐解き「実測のツボ」を公開し、
温熱向上や美しく魅せるコツを事例のスケッチと共にお届けします!
付録に実測図の野帳をつけて充実の内容です。ウエルパイン書店発売です。乞うご期待!
2020年08月07日 Fri
プロジェクトレポート | お知らせ | 江古田の家Ⅱ
8月20日に「江古田の家Ⅱ」の建て方を行います。
いつもは上棟後に構造見学会を開催するところですが、コロナウイルス感染症拡大の状況を踏まえ、今回はワークショップ「き」組の Facebook から建て方のライブ配信を行います。
建て方当日、8時~17時の間に何度か配信しますので、以下のページからアクセスしてご覧になってください。
Facebook に登録していなくてもご覧いただくことができます。
ワークショップ「き」組 アカウント
https://www.facebook.com/kigumi
木組の架構が立ち上がる様子を見れるまたとない機会ですので、お見逃しなく!
2020年07月30日 Thu
ブログ | プロジェクトレポート | 漢方の本陣
昨年竣工いたしました、滋賀県長浜市木之本の「本陣薬局」の展示室の準備が進んでいます。
北国街道に面した町家は、275年前に建てられた由緒ある建物ですが、現代まで「漢方」のお店としての歴史を刻んできました。
江戸時代には参勤交代の侍たちの宿泊所となったことから「漢方の本陣」の由来となりました。
住宅部分は昨年の再生完了で、すでに暮らしておられますが、長浜市の要請で店舗部分を公開することになっています。
長い時代を超えて、蔵の中に眠っていた多くの展示品がいま所狭しと並び始めました。
今年の9月に、織田信長の書状や刀の展示を追えたところで、一般公開となるそうです。
お近くに行かれましたら、どうぞお尋ねください。
2020年07月13日 Mon
ブログ | プロジェクトレポート | お知らせ | 連載・執筆
ウエルパイン書店発行第二弾「初めての人にもできる!木組の家づくり絵本」が発売されました。
これまで木の家をつくっていた方も、これから木の家を作ろうとしている方も、「木組の家」のつくり方を絵本で楽しく身に着けませんか?
ロングセラーの「木造住宅【私家版】仕様書」の絵本版です。発売以来、順調に売上をのばしております。Amazonからも買えます。
ぜひ、一家に一冊! お手にとってご覧ください。
2020年07月04日 Sat
滋賀県木之本宿に建つ「北国街道」に面した町家で、江戸時代から参勤交代には「本陣」として使われていた薬屋です。
昭和40年代には、隣のRCの建物に薬局を移して、本陣を住居としていました。
街道に面した表構はよく残っていましたが、275年の風雪に耐えてきた架構は、痛みが激しく何度かの豪雪に傾いていました。
また、内部は座敷の続き部屋で、暗く寒い状態でした。
そこで、耐震性能と温熱性能の両方を向上させる設計としました。
まず、傾きを直し、傷んだ柱は根継を施し、限界耐力設計法により、板壁や足固め貫の耐力要素を加えました。
温熱性能の向上は住居部分に限定し、約65坪の平屋を第三種換気により床置きエアコン一台で空気の流れをコントロールすることに成功しました。
北国街道に面する外観は大きく変えることなく、瓦・看板・格子は既存のまま、外壁の黒漆喰・建具は既存補修としました。
古民家の再生でありながら、耐震と温熱の改修を省エネで実践した事例です。
2019年第5回日本エコハウス大賞リノベーション部門で大賞を受賞しました。
2020年 ウッドデザイン賞 を受賞しました。
2020年11月に登録有形文化財に指定されました。
所在 | 滋賀県長浜市 |
---|---|
構造規模 | 木造2階建 |
敷地面積 | 844.00㎡(255.31坪) |
延床面積 | 312.93㎡(94.6坪) |
建築費 | ― |
設計監理 | 松井郁夫建築設計事務所 |
施工 | 橋本工務店 |
構造監修 | 川端建築計画 |
温熱監修 | 夏見工務店 |
竣工 | 2019年7月 |
構造材 | 古材 |
床板 | 杉 厚15mm |
外壁仕上 | 屋根:瓦 外壁:黒漆喰 |
断熱材 | 壁:スタイロフォーム3B 80mm 屋根:セルロースファイバー300mm スタイロフォーム3B 160mm 床・基礎:スタイロフォーム3B 80mm |
内壁仕上 | 漆喰塗・土壁藁入り |
開口部 | アルミ樹脂複合サッシ (ペアガラス) |
2020年05月30日 Sat
ブログ | プロジェクトレポート | お知らせ | 「木組のデザイン」ゼミナール
大変ながらくお待たせいたしました。
コロナの影響で延期しておりました、第17期「木組のデザインゼミナール」を再開することになりましたので、お知らせ致します。
感染予防に努めながらの講座となりますが、会場は例年通りの松井事務所です。
今回は、延期に伴い「木組講座」と「古民家講座」「温熱講座」の開始に合わせて、「美術講座」「理論講座」を9月に移しての開催です。
毎月3つの講座を開催しますのでタイトなスケジュールですが、先に申し込みをされた方達に配慮いたしました。
ソーシャルディスタンスを確保しての受講となりますので、通常より少ない人数で行いたいと思います。席はどの講座も、残り3席程となっております。
どうぞお早めにお申し込みください。
なお本講座開催中に会場近くで「木組の家」の新築現場が始まりますので、随時見学しながら学んで頂ける良い機会になります。
また、新刊「初めての人にもできる!木組の家づくり絵本」を副読本として差し上げます。こちらもお見逃しなく!
下記リンクをクリックしてご購入ページをご覧いただけます↓
リモート講座もあります。
詳しくはお問い合わせください。
木組ゼミのお申込みはこちらから↓
「木組のデザイン」ゼミナール2020 お申込み
2020年05月13日 Wed
ブログ | プロジェクトレポート | お知らせ | 連載・執筆
難しいと思われている「木組の家づくり」のノウハウを公開!
ロングセラーの「木造住宅【私家版】仕様書」をさらに取り組みやすく、
優しい絵本で解説しました。絵を見ていれば木組の家づくりが体得できます。
初めての人にもできる木組みの家です。もうすぐ書店に並びます。乞うご期待!
2020年05月07日 Thu
ブログ | プロジェクトレポート | 川口の古民家再生
実測調査から3年が経ちました。
徐々に出来上がってきましたが、まだ最終の形が見えてきません。
ロフトの様子は見えてきましたが、下地の補強や断熱材の挿入や設備工事の下準備に追われています。
もう少しすると仕上がりの状態が見えると思います。
コロナの影響で進行が遅れています。どの現場も大変です。
2020年05月04日 Mon
ブログ | プロジェクトレポート | 鶴見の古民家再生
鶴見の古民家調査に行ってきました。
関東大震災のときに生き残った部材を使って建てた家です。97年前の平家です。
二階建てを増築していますが、実測調査の結果、平屋の小屋組みは、立派な骨組みだと分かりました。
これから、実施設計が始まります。乞うご期待!
2020年05月04日 Mon
ブログ | プロジェクトレポート | お知らせ | 連載・執筆
これまで難しいと思われて来た「木組の家づくり」を絵本にしました。
初めての人にも取り組めることができるように、楽しいイラストで解説します。
いよいよ今月発売予定!ウエルパイン書店 第二弾 2700円
2020年02月13日 Thu
ブログ | プロジェクトレポート | 連載・執筆
先日出版記念パーテイを開催した折に、みなさんからお褒めいただいた、拙著「古民家への道」の広告を再掲します。
13軒の再生事例をオールカラーで紹介し、古民家再生の「理念」と「実践」を描かせていただきました。
古民家を主題にしていますが、実大実験を踏まえた「木造住宅のこれから」が見えます。
美しい「歴史的な町並みづくり」にも貢献したいと思っています。
まだ読まれていない方は、ぜひご一読ください。
「むかし」の良さを「いま」に伝え「みらい」につなげることができれば幸いです。
2020年02月06日 Thu
2020年2月2日 上野精養軒に於いて「2019日本エコハウス大賞受賞+「古民家への道」出版パーティ」を執り行いました。
当日は、北は北海道から南は沖縄まで、受賞された古民家のオーナーはじめ建築関係者から友人、親族まで、約120名のみなさんがお祝いに駆けつけてくださいました。
建築界の大先輩の先生方や多くの友人達からも祝辞をいただきました。
拙著の講評や励ましお言葉も、身にしみてありがたく拝聴しました。
いただいたお言葉の中に、これからの「仕事」や「社会」に向き合う多くの助言や激励は示唆に溢れ、背中をドンと押されました。
また、松井事務所のこれまでの実績を評価していただけてとても感謝しています。
どうやら65歳になったばかりのわたくしは、これからが始まりのようです。(笑)
また、受賞された古民家の「漢方の本陣」は来年登録文化財になるそうです。
だれよりもオーナーご夫妻に喜んでいただけたのが、嬉しいことでした。
フルートのアンサンブルや「和力」の民族演芸も加わって、にぎやかに和やかに会を終えることが出来ました。
みなさん!本当にありがとうございました!
楽しい思い出と元気をいただき、もうひと頑張りする気になりました!
これからも、松井事務所を引き続きよろしくお願い申し上げます!
2020年01月19日 Sun
ブログ | プロジェクトレポート | 日記
2020年の年明けから地球規模の災害や紛争のニュースが目白押しです。
オーストラリアの大規模な森林火災は、多くの動植物の命を奪いました。それも大雨が降って収束する様子ですが、その豪雨がさらに森や住民を脅かしています。またフィリピンやガラパゴス島では火山が噴火して予断を許しません。
トランプの政治利用で勃発しそうであった中東危機は回避されたようですが、イラン市民は長い間の制裁にあえいでいます。インドとパキスタンもカシミールの民族抗争のため核戦争になるかもしれないほどの危機です。
また日本は古くから自然災害の国ですが、本来国民を守るはずの政治が混乱していて、災害予防資金が捻出できていません。いつか来る東南海大地震には市民が各自で備えるしかありません。
元日本ボランティアセンター所長の岩崎駿介さんは「地球市民がともに手を携える時代が来るには、あと何発かの原発が爆発して、世界の人達が本当の危機を感じることが出来てからだろう」といいます。
この危機を乗り越えるには「地球人として生きる」必要性を感じます。グレタ・トゥーンベリ(17)さんが言うように、これはわたしたち大人の責任です。
わたしたちには生命の源である地球環境を守りながら、生活を営む方法がいまこそ求められていると思います。わたしたちの活動は、環境に負荷をかけないエネルギーを使い、自然環境の持続を支える生活ができるような創作活動でありたいと思います。
2020年 年頭に想う 松井郁夫