スケッチ

2007年01月24日 Wed

イラク医療支援ポストカード

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2枚目の絵は汚染されたジャガイモを描きました。題名は「見えないキケンはフライドポテトとなる」です。
これはアメリカの原発のすぐ近くにある巨大な農場で、汚染された地下水を吸い上げそれを機械で散布している畑でできたものです。これらのジャガイモはコンテナに何十台も出荷され、多くはマクドナルドのフライドポテトになるそうです。そして冷凍で全世界に輸出されているそうです。私たちの見えていない部分で放射能汚染は微量なものに形を変えて広がっていっているのです。

2007年01月20日 Sat

イラク医療支援ポストカード

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奈穂です。以前「ヒバクシャ」という映画を見たときに、大変衝撃を受け、絵を描きました。イラクで劣化ウラン爆弾が使われ、子どもの白血病が急激に増えているという現状を知ったのです。劣化ウランというのは原発の廃棄物で、捨てるに捨てられず爆弾の原料として安く売られているものです。この爆弾は殺傷力が強く、爆発した瞬間に目に放射性物資であるウランが見えない微粒の粒になって空気中に舞い上がります。そして空気中から直接体内に取り込まれたり、井戸水を汚染し体内に取り込んだり、また野菜などを汚染し体内に取り込まれます。そして体内で内部被爆を続けるのです。ウランというのはその毒性が半分になるのに45億年かかるといわれていますので,人間が死ぬまで体内で放射線を出し続けるのです。
この絵は「オクラの収穫」です。収穫できる野菜がもうこれしかなく、汚染されていることがわかってても食べざるを得ない状況なのです。

ポストカードを4枚ご紹介します。

イラク医療支援ポストカード

2007年01月17日 Wed

天乃川「純米酒 蔵元の会」

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美味しいものを食べたときには、必ず美味しいと言うことにしています。
美味しいものを尊敬しているからです。

先日、京王プラザホテルで催された『天乃川「純米酒 蔵元の会」』に事務所一同で招待され、
ぼくは普段あまり着ないスーツを纏って参加させてもらいました。
福井県を代表するお酒「花垣」の社長で、所長の同級生である南部さんが用意してくださった席です。

部屋に入るとまず利き酒をしました。南部さんが蛇の目猪口にお酒を注いでくれます。
大吟醸から始まって有機純米吟醸、無濾過生原酒と呑み進みました。
ぼくは毎回きちんと美味しいと言いました。と同時に「これほどの贅沢は今後もそうはあるまい、今年は幸先がいいな」と思いました。
料理には一品ずつ種類の違う「花垣」が注がれました。
その日の料理は板長さんが福井の蔵まで行き、試飲をした上で「花垣」に合う料理を拵えたという気の入れようで
個々のお酒にぴったり合った料理が運ばれてきました。もちろんそれにも毎回ちゃんと美味しいと言うのは忘れませんでした。所長と奈穂さんは食べながらも携帯した絵の具で料理を描いていたので、料理が冷めていましたが、白子の蟹味噌仕立ては冷めても美味しかったようです。

至福に包まれ感動しながら食べていると南部さんが、じゃんけんに勝った人に高級蛇の目猪口を差し上げますと言いました。じゃんけんというものに勝ったことは思い出す限りほとんどありませんでしたが、この日は勝ち残り、お猪口を手に入れました。
後厄であった昨年を乗り越えた自分に、今年が微笑みかけたようでした。

南部さんどうもありがとうございました。
今年はますますたくさんの美味しいものと出会えますように。

所員 松井匠

2007年01月03日 Wed

宇部市・渡辺翁記念会館

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スケッチの建物は昭和10年に建てられた宇部市の文化施設です。建築家:村野藤吾の傑作といわれています。こんなにもモダンな建物が、昭和の早い時期に建てられたことに驚きます。宇部市の発展に尽力した渡辺祐策氏の財力も立派ですが、日本の現代建築がこの時期、世界のトップレベルにいたことも称賛に値するのではないでしょうか。
建築家:村野藤吾はモダニストであり、数寄屋建築の大家でもありました。私の好きな建築家の一人です。

宇部市・渡辺翁記念会館

2006年12月31日 Sun

年越しそばで よいお年を!

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今年は1キロの大鉢を買いました。1キロを3回、そばを打ち、家族全員で年越しそばの会、です。お世話になった建具屋の親父にもこれからそばを届けます。今年は20周年の区切りの年でした。まだまだ勉強することがたくさんあるのを痛感した年でもありました。もうひと頑張りしなくては、と思っています。
皆様、よいお年をお迎えください。

年越しそばで よいお年を!

2006年12月27日 Wed

伊勢・河崎

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来年の全国町並み保存の大会は伊勢・河崎でおこなわれることになっています。(9月14,15,16日)この河崎は地域の人たちが長い間頑張って古い建物をたくさん残しています。江戸時代、船による運搬で発展した町並みが河の両側にありましたが、伊勢湾台風の後、護岸工事が始まり、川幅を広げるために護岸の家々がなくなっていきました。そのときに歴史ある建物郡を残そうという市民の運動がおこったのです。そのおかげで今その面影を残すことが出来たのです。
この蔵は今はおみやげやさんとして使われています。

伊勢・河崎

2006年12月26日 Tue

いわむらかずお美術館

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子どもつながりで親しくなった、芸大の先輩でもある野沢正光さんが、いわむらかずお美術館を設計しました。もう10年たちますが、「絵本の丘」として美術館の周りの自然や民家、畑などを取り込んだ形で構想が広がり、子どもたちのワークショップも出来るような場所となっていました。いわむらかずおさんも私たちの先輩で、飾り気の無い気さくな方でした。「14匹のねずみ」など、皆さんも目にしたことがあると思いますがとてもきれいなやさしい絵です。

野沢さんは環境問題に取り組んでいて、設計の上でも非常に強く環境問題へのメッセージ出しています。野沢さんの書いた、子どもに伝えたい家の本シリーズ「地球と生きる家」をぜひみなさんにお読みいただきたいと思いここに紹介いたします。
㈱インデックス・コミュニケーションズ 1600円
クリスマスの贈り物にどうぞ。

2006年12月25日 Mon

メリークリスマス!

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今日はクリスマスイブですので、手作りのクリスマスリースの写真を贈ります。
奈穂がやっている「アトリエかたつむり」で毎年作っています。今年はたくさんの糸杉の枝が偶然手に入り、ふんだんに使うことが出来ました。交差点で信号待ちをしていたら、なんとトラックにいっぱい糸杉を積んだトラックが止まったのです。すぐに運転席に近づき少しいただけないかと頼みました。大きな枝を5本ばかりもらい自転車に積んで帰ってきました。20人ほどの子どもたちとリースをつくるのに十分なだけの枝を準備できました。
こんなことってあまり無いことです。うれしかった!
毎週水曜日と土曜日に自宅や江古田駅の近くでアトリエをやっています。
たくさんの子どもたちと楽しんでいます。

メリークリスマス!

2006年12月14日 Thu

江原公園・秋

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秋になると毎朝見る隣の公園の景色が日毎に変わっていきます。葉の色が変わり、それがだんだん落ちて枝だけになっていきます。その毎日の変化を楽しみながら描きました。今年は暖冬だったので真っ赤になるような紅葉は見られませんでしたが、やはり色とりどりできれいでした。

江原公園・秋

2006年12月12日 Tue

晩秋の八郷

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今年の紅葉は少し遅く、八郷の山はちょうど紅葉がきれいでした。八郷は里山として自然と人とがうまく調和が取れたきれいな村です。東京などからもずいぶん移り住んでいる人が増えているのもうなずけるほど、豊かで温和な土地です。

晩秋の八郷

2006年12月11日 Mon

八郷・西光寺

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西光寺を訪れるのは3回目です。東の清水寺と呼ばれているこのお寺は、断崖絶壁に「懸け造り」で造られています。その舞台から見る眺めは最高です。八郷の里山としての美しさにいつも感動してしまいます。

八郷・西光寺

2006年12月02日 Sat

古楽器の音色

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奈穂です。友人のご主人がチェロの前身であるヴィオラ・ダ・ガンバという古楽器の奏者で、先日、新大久保の大きな教会でコンサートを開きました。ピアノの前身であるチェンバロとのハーモニーはすばらしいものでした。そのヴィオラ・ダ・ガンバは弦が7本あって透明感のある音がします。古楽器の魅力に触れた素敵なコンサートでした。

古楽器の音色

2006年11月29日 Wed

萩・菊が浜

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奈穂です。萩で泊まったホテルのすぐ裏は日本海、菊が浜が広がっていました。夏は海水浴場になるそうです。今年は11月でもあまり寒くなく、目の前に広がる日本海を描きました。毛利のお城があった指月山が右手に見えます。紅葉が始まったところです。近所のおじいちゃんと孫が楽しそうに遊んでいました。

萩・菊が浜

2006年11月28日 Tue

長門・湯本温泉

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山口県の木造塾に呼ばれました。萩で設計した建物の構造見学会の後、少し足を伸ばして長門・湯本温泉へ行きました。小雨の中、萩焼の窯元を訪ね、山の美しさを堪能しました。ホテルの窓からの山里の眺めが良く、朝、まだ車がライトをつけて走っている頃から描きはじめ、朝のすがすがしさを描きとめようとしました。うまく伝えられていますでしょうか。

長門・湯本温泉

2006年11月23日 Thu

本居宣長邸

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伊勢神宮見学の前に松阪に立ち寄りました。事前に何も調べずに行ってしまって、松阪牛のことばかり考えていたら、松坂屋も三井もここからはじまったという事を知りました。松坂は伊勢商人発祥の地だったのです。市民運動で大切に保存されている町並みが印象的でした。武家の長屋もいまだに人が住み続けていて利用されています。また国学者の本居宣長がここで生まれ暮らしていたことなど歴史に残る町でした。松阪城址に移築されている本居宣長の家を描きました。小さいながら、二階に書斎を増築したり、ウダツがあったり質素な家でした。ここで講座や歌会が催されたそうです。

本居宣長邸

2006年11月21日 Tue

伊勢神宮

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伊勢の内宮へは五十鈴川の橋を渡ってから玉砂利の参道をずーと歩いていきます。200年も経ていると思われる楠や檜の大木が両側にあり、森林の空気がおいしく感じられました。本殿は写真撮影もできないので、裏のほうから少し見える場所から、見えた部分だけをスケッチしました。金が張ってあって神々しい神殿でした。

伊勢神宮