年間アーカイブ

2014 | テスト_松井郁夫建築設計事務所 - Part 7

2014年03月17日 Mon

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公開フォラム・伝統的木造住宅と省エネルギー

先日の日曜に、伝統的木造住宅と省エネルギーというテーマで、公開フォラムが開かれた。建築士会、建築学会、木の建築フォラムなど5団体の主催による公開討論会は、参加者370名という満員御礼の盛会であった。

多くの実務者が参加した、今回の公開フォラムの契機となったのは、2020年に義務化される省エネルギー法によって、伝統的な木造住宅の建設に支障をきたすのではないか、という危惧からである。

本来、日本の家の壁は真壁という柱や梁の見える構造である。真壁は、土でできているうえに薄いことが特徴である。

真壁に、今回の省エネルギー法の性能を満たす断熱材を、挿入ことができるのか。もしくは、断熱材を挿入するために外壁を厚くするによって、日本の家らしさが失われるのではないか。ということが参加者の関心事であった。

エネルギー問題は、世界の要求であり、地球環境保全の手段として待ったなしの重要事項である。いまや、低炭素化社会を目指す省エネルギーは、建築界にに限らずモノづくりの関係者の目標でもある。

伝統木造とはいえこの事態を避けることはできない。この機会に伝統木造が特別扱いを受けることは、かえって衰退につながる。むしろ、伝統は常に新しい時代を包括しながら、前に進むべきであろう。

わたしも、伝統的な木組みの家を実践しながら、外皮の性能を上げることは可能だと考え、日々の設計でも努力をしている。常に、伝統は進化すべきと考える一人である。

しかしながら、内外真壁ができなくなると困る建物もあると思う。茶室や数寄屋建築である。ここでは土壁の熱伝導率が良いことが熱を逃がすことにつながり、問題となるのだが、蓄熱性能や吸放湿性能は高い。とはいえ数値に現れる熱量としては低い。

また、外皮計算は気密を前提としているために、真壁の実現性が薄れると思う。さらに、自然素材の採用が伝統的な木造住宅の重要な要素であるとすると、呼吸する素材が主体であり、ますます気密は不可能になる。

ここで、壁の性能を高める新しい自然素材による製品の開発ということも考えられるが、あと6年というタイムスケジュールの中でどれほどの期待ができるであろうか?

今回の省エネルギー法改正の性急な義務化には疑問が残るし、性能のハードルの高さにも疑問が残る。特別扱いはないにしても、伝統素材や構法に根差した制度であって、はじめて実現性も出てくる。

このままの工程と性能規定では、外皮性能確保のために大切な構造がないがしろにされる恐れがある。真壁づくりの日本の家が、外皮のために丈夫な木組みが骨抜きにされ、災害に弱くなっては困るのである。

ここからが知恵の絞りどころである。骨と皮を両立させながら伝統がさらに進化するために努力を続けたい。むしろ、この機会をとらえて、未来につなぐ伝統構法の再構築を実践したい。

 

2014年03月11日 Tue

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3.11に本格的な復興を願う

東日本大震災からの3年が、長く感じる。多くの命を奪った津波も憎いが、原発事故は余計だった。

ふるさとを奪われた人たちの気持ちを思うと、本当につらい。震災後すぐに、何とかしたい気持から、復興のために高齢者共同住宅の設計をお手伝いしたが、入札不調に終わった。

一年間の設計期間のうちに現地の工事費の高騰で、金額の折り合いがつかなかった。その当時も、多くの(400件)入札が不調に終わったと聞いていたが、わたしたちの設計もその一つとなった。折り合いのつかない見積書を前に、復興は善意だけでは気持ちが届かないことが分かった。

最近の報道で、今も不調工事が多いことを知って、怒りを感じる。被災した人々や町から、利益を得ようとする行為は、建設に携わるものとして恥ずかしい。建設業界の体質がおかしいと思う。国の施策として、対処できないのか?そのような行為を許していいものなのだろうか?

善意の寄付金や税金の使い道は、そのような業者にわたることのないように、被災地の地元はもとより全ての人々に納得できるような制度が必要なのではないか。

このままでは、高台にできる新しい町が、かつてのような東北独特の重厚な町並みが再現できるとは思えない。東北各地で、復興に努力されている関係者の皆さんに敬意を表しながらも、本来の家づくりや景観づくりの実践を、官民の双方にお願いしたい。

 

 

2014年03月11日 Tue

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「山口の木でやまぐちの家を建てる」

140314yamaguchi2140314yamaguchi山口県で、林野庁25年度「地域住宅づくり支援事業」成果発表【山口の木でやまぐちの家を建てる】の基調講演を行うことになりました。

山口大学大学院教授の内田文雄先生と、山とつながる地産地消の家づくりについて語ります。

お近くの方はぜひお越しください。

日時:3月14日(金)14:00~17:00
場所:山口市民会館 小ホール
定員:80名(先着受付順)
主催:やまぐち木の家ネットワーク事務局 株式会社トピア
お問い合わせ先:083-928-5566(担当:山本・小松・西村)

申込書はこちらからどうぞ。

2014年03月11日 Tue

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家の中に流れる「風」がとてもやわらかいんです。

M様 検見川の家 / 千葉県

 

●居住歴 6年   ●家族構成 夫(60代)・妻(60代)

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Q. 家づくりのきっかけは何でしたか?

 もともと木が好きなんです。木工や打ち刃物、日本建築が好きで、自分で道具を一式そろえて、家具や木の小物などを作っていました。ある時、とある古民家を取り壊すという話を聞いて、素晴らしい松材の柱を手に入れたことがありました。いま思えば、その頃から少しずつ、終の棲家としての家を建て替えようと思い始めた気がします。いろいろと調べながら心の準備をしてきました。家づくりを真剣に考え始めたのは、仕事を退職する時期ですね。

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Q. 松井事務所を知ったきっかけは何でしたか?

 以前から木が大好きでしたので、最初から、ごく自然に、建て替えるなら「木組みの家」にしようと思っていました。そのため、木組みの家を設計できる建築家を調べては、いろいろな方に会いに行きました。そのなかで松井さんのことを知り、飛び込みで事務所にお伺いしたのが始まりです。

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Q. 松井事務所に決めた理由を教えて下さい。

 木について、木組みの家について、職人さんについてどう考えているのかを松井さんに尋ねた時に、その人柄に惹かれました。後から松井さんには「あの時の質問はいじわるだったよ!」と言われますが、「この設計士さんならおまかせできる」と思いました。それで、お願いすることに決めました。今でも年に一度は、松井さんと我が家で一緒にお酒を呑むんですよ。とても楽しいひとときです。

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Q. 松井事務所の家づくりを間近に見てどんな感想をお持ちですか?印象に残っていることはありますか?

 松井さん、棟梁をはじめとした職人の皆さま、そして私。みんなが「本当にいい家をつくりたい」という強い思いを持ち、それぞれの立場で自分の考えや思いをはっきりと、後くされなく言い合いました。時には良い意味で戦いながら、家をつくりあげたような気がしています。松井さんも「ここまで、がっつりと木を組ませてもらえる家づくりはなかなかありません」と仰っていました。それだけ、それぞれが大変な思いをしながら家づくりに関わったのだと思います。松井さんや職人さんは、仕事のやりがいがあっただろうと思いますよ!私は非常に面白かったです。

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Q. 実際に住んでからの感想はいかがですか。

 この素晴らしさは、実際に生活をしてみないと分からないと思います。そのため、言葉ではうまく言えないのですが…。なんと言いましょうか、家の中に流れる「風」がとてもやわらかいんです。春夏秋冬、四季折々の季節の良さを運んでくれるようなやわらかさです。この家に住んで6年目ですが、今でも木の香りが「風」にのってふんわり漂っています。そして、いつも空気が澄んでいるように感じます。

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Q. 住むようになって、暮らしに変化はありましたか?

 今では、この家ではない生活は考えられません。家に入り込んでくる朝焼けの光、夕陽、どれもが本当に美しい。夕陽に照らされ反射した黄金色の木の美しさを眺め、「あぁ、今日も一日よかったな」と、しみじみと幸せを噛みしめます。そして、この家で目覚めることのできる幸せを、日々感じながら暮らしています。リビングは吹き抜けになっていますので、家の天井を見上げれば立派な木組みをいつでも眺めることもできます。これも幸せなことですね。

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Q. 友人や親戚など 周囲の反応はどうでしたか?

 我が家は4軒分の木材を使って木を組んだ「せがい造り」の家で、建方の時はとにかくすごい迫力でした。そのため、ご近所の方々が「何ができるんだろう」と、頻繁に見に来て下さいましたね。家が完成した後は、いろいろな友人知人がよく遊びに来て下さるようになりました。面白いことに、皆さんそれぞれに、ご自分のお気に入りの場所というのがあるようです。ある方はキッチンカウンター、ある方はリビング、ある方は工房で、めいめいがくつろいでいかれます。私たちもなんだか嬉しいですよ。娘もこの家が大好きで、早く住み継ぎたいと言っています。

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Q. これから木組みの家をつくろうとしている人へのアドバイスを教えて下さい。

 本物の家が持つ様々な力には、本当にすごいものがあると実感しています。この木組みの家に住む機会があれば、誰もが自然と「楽しみながら目一杯しっかりと生きていこう」と思えるようになるでしょう。これは、決して大げさではありません。毎日の充実感が、まるで違います。本物の家とは、それくらい良いものです。家づくりを思い立ったなら、予算はもちろん大切ですが、まずは「本物の家に住みたい」という思いを持ち、その実現にむけて一つ一つ進んでいくといいですよ。そうすれば、私のように良い縁と良い家に必ず巡り会えると思います。もちろん、私は松井チームがつくる木組みの家をおすすめします。

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2014年03月10日 Mon

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「吉祥寺の家3」木漏れ日をつくる格子

木組みの家「吉祥寺の家3」木漏れ日をつくる格子

外壁の左官も終わりました

2階に格子がつきました。「吉祥寺の家3」の大きな見どころのひとつです。 ランダムに並んだ格子が、室内に木漏れ日をつくります。 この後、木製サッシが入り、いよいよ完成です。

完成内覧会を4/12(土)10:00-15:00に開催させていただける運びとなりました。
本日より受付を開始致します。お問い合わせフォームからお申込み下さい。
詳細なご案内は、当HPにて追ってお知らせ致します。
みなさまのお越しをお待ちしております。

 

木組みの家「吉祥寺の家3」木漏れ日をつくる格子

ランダム格子が木漏れ日をつくります

2014年02月16日 Sun

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【住宅建築4月号】「南房総の民家再生」

住宅建築4月号表紙「南房総の家」

住宅建築4月号(2014年2月19日発売)に「南房総の民家再生」が掲載されました。

むかしといまをみらいにつなぐ知恵と工夫について、省エネルギーの側面からも取り上げています。 どうぞ書店でお手にとってご覧ください。

発売記念講演会も開催されます。こちらもどうぞお運び下さい。

2014年02月13日 Thu

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「満員御礼」公開フォラム

おかげさまで、参加者が満席に達しましたので、お申し込みを締め切らせていただきました。

ありがとうございました。

 

伝統的木造住宅と省エネルギー法の改正は、両立するのか?

2020年に改正を控えた、省エネルギー法の義務化は、伝統的な木造住宅にとって、どのような影響が出るのか?

公開フォラムで熱く語りましょう。始まりの一歩となる議論への参加をお待ちします。

 

公開フォラム14213foramu_ページ_2

2014年02月12日 Wed

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「住宅建築」講演会

松井郁夫「住宅建築講演会伝統木造のエコ改修」

「南房総の古民家再生」(平久里中の古民家再生)が「住宅建築」4月号に掲載されることになりました。

発売を記念して講演会が開催されます。

第1部は松井郁夫が「伝統木造のエコ改修」と題して、快適な温熱環境を実現するこれからの古民家再生を語ります。

第2部では杉坂建築事務所の落合俊也氏が「木造住宅と森林医学」と題して、安息できる家を森林医学の効果とともに語ります。

どうぞ奮ってご参加ください。

 

 

 

 

住宅建築4月号発売記念講演会

開催日時:
2014年2月25日(火)
18:30~(18:00開場)

会費:
『住宅建築』定期購読者:500円
『コンフォルト』『庭』定期購読者:3,000円
一般:4,000円
学生:2,000円

申込:「住宅建築」編集部
〒130-0026 東京都墨田区両国4-32-16 両国プラザ1004号
TEL:03-3632-3236 FAX:03-3635-0045
メール:tegaki@gol.com

必要事項を記入の上、メールまたはFAXで上記へお申込み下さい。
1、氏名
2、ふりがな
3、職業
4、所属
5、電話番号
6、メールアドレス
7、申込区分(定期購読[誌名]/一般/学生)

印刷用PDFはこちら

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2014年02月12日 Wed

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「我孫子の家2」破風板の眉

木組みの家「我孫子の家2」破風板の眉

ケラバに張る板を「破風板」といいます

木組みの家「我孫子の家2」眉

上に向かって鋭角に欠き込んだ丁寧な仕事です

「我孫子の家2」は大工工事が着々と進んでいます。

写真は下屋の破風板です。 破風板には、雨風から建物を守る大事な役割があります。

よくみると下部に線が掘り込んであり、これを「眉欠き」といいます。 水切りを良くするためと、板自体を軽くみせるための細工です。

原田棟梁はこの「眉」を鋭角に欠き込んでいます。 そちらのほうが水がよく切れるからですが、これには特殊な刃物が必要で、じつに丁寧な仕事です。

日本の民家は、こうした工夫が随所に施されていました。
木組みの家はこうした技術を伝承していきます。

2014年02月08日 Sat

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【延期のお知らせ】「八王子の家」構造見学会

平素は格段のご支援ご厚情を賜り、厚くお礼申し上げます。
本日2014年2月8日に開催が予定されておりました「八王子の家」構造見学会は、大雪のため延期となりました。

お申込みの方々にはご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。
延期後の開催日時は改めて告知させていただきます。

一般社団法人ワークショップ「き」組事務局
松井郁夫建築設計事務所

2014年02月02日 Sun

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「大きなバルコニーの小さな家」構造見学会のお知らせ

 

八王子の家構造見学会PDF用

東京都八王子に木組の家が上棟します。若いご夫婦の小さな家です。
奥様が材木のプレカットオペレーターを経験されていましたが、建てるならやはり手仕事がいいと、木組の家の建設に辿り着かれました。

構造材は天然乾燥の無垢の杉と桧です。木材の故郷である天竜の山を見に行きました。

その材料を若き大工の村井くんが棟梁の指導の下で墨付けと刻みを行いました。日本の優れた大工技術が、受け継がれていきます。

また、八王子市は都心よりも寒い地域なので、通常の断熱材に加えて、吸放湿性のある自然素材系断熱材をプラスして採用しました。エアコン1台で全部屋を空調できる工夫があります。

南側の大きな建物からの日影を3Dシュミレーションし、日射を確保するために吹抜をもうけました。東側には、駐車スペースを兼ねた大きなバルコニーを設置しました。明るくて、健やかな家です。

ワークショップ「き」組では、骨(構造)と皮(外皮性能)の両方を充実させながら、若い世代にも手の届く価格で、無垢の木と漆喰でつくる木組の家を提供しています。

構造見学会は骨組のみえる貴重な機会です。
丈夫で美しい木組の家を御覧になりませんか?皆様のお越しをお待ちしております。

2014年02月01日 Sat

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「我孫子の家2」見学会は盛況でした

木組みの家「我孫子の家2」構造見学会140127abiko2木組みの家「我孫子の家2」構造見学会外観

先日行われた「我孫子の家2」構造見学会は、近所の方から西東京の方まで、たくさんの方がご来場になりました。

みなさん「木の香りがよい」「床面積よりもずっと広く感じる」とおっしゃっており、 天然乾燥の無垢材の良さと、コンパクトな家でも広く感じさせる空間づくりを感じていただけたと思います。
ご来場いただいたみなさまに改めて御礼申し上げます。

2014年01月21日 Tue

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「我孫子の家2」が上棟しました

木組みの家「我孫子の家2」建方6「我孫子の家2」が上棟しました。

朝八時に曇り空の下で始まった建方は、昼には日が差して、絶好の上棟日和となりました。 建主さん御一家も朝から、大工さんたちの勇姿を御覧になっていました。

 

木組みの家「我孫子の家2」建方5 柱が一本ずつ立っていき、貫、足固め、梁が入っていきます。 原田棟梁のしっかりした刻みで、ギシギシと音をたてて気が組まれていきました。

大工育成塾出身の27歳大工篠塚くんが、2階と小屋組をすべて刻みました。 一番に梁の上に登り、かけやで叩いて組んでいきます。

伝統の大工技術が受け継がれる瞬間です。 木組みの家「我孫子の家2」建方 木組みの家「我孫子の家2」建方2

夕方の17時、見事上棟しました。
日没直前に屋根の垂木がかかり、家の形ができました。

通し柱を斜めに倒しながら、ほぞ穴に梁を入れていく様子を見て、ハラハラしていた建主さんでしたが、 貫が入り、2階が出来てくると「この家は倒れない」と確信されたそうです。

上棟おめでとうございます!

1月26日(日)の構造見学会へのお申込みを受付中です。木組みの家の丈夫な架構を見に来ませんか?皆様のご参加をお待ちしております。木組みの家「我孫子の家2」建方4 木組みの家「我孫子の家2」建方3

2014年01月17日 Fri

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19年前の今日を忘れない

阪神淡路大震災から、今日で19年がたちました。

震度7の激震により6,434人の方がなくなり、そのうち建物や家具の下敷きでなくなった人が8割。約5000人が建物が原因でなくなったのです。

木造家屋の多くが、一階が崩壊し、二階が道路に投げだされるように倒れました。地震国である日本の住宅は、本来地震に強い建物ではなかったのか?

わたしたち木造建築にかかわる実務者は、この日からあらためて地震に強い家とは何かを模索し始めたのです。

当時の新聞には、「プレファブは残った」と書かれて、大工さんがつくる在来工法の家が地震に弱いかのような風評が流れ、長く仕事に苦しむことになりました。さらに、縦揺れに対する備えとして、引き抜きに耐えるホールダウン金物が必要となり、木造とはいえ多くの金物で固める工法が主流となりました。

しかし、13年後の2008年から行われた、国土交通省による伝統木造の実大実験で、伝統的な木造住宅が、神戸の地震波に耐え、粘り強く地震に耐えることが実証されました。2011年からは、石場置きといわれる足元フリーの建物が実大実験により被害がほとんどないことも確かめることができました。

2000年の法改正では、木の特性を生かした「めり込み」と「摩擦」により力地震力を減衰する建物の構造解析が認められ、新たな一歩が築かれました。「限界耐力設計法」という手法です。

ようやく、日本の民家が受け継いできた、地震に対する知恵と工夫が見直されつつあります。いわゆる伝統構法と、在来工法との違いも明らかになりました。明治以来、わたしたちがつくってきた木造建物が本当は日本の伝統に基づいていなかったことも分かりました。日本の伝統的な構法は、明治で進化を止めたのです。

松井事務所では、日本の民家の知恵である「木組の家」を造り続けています。木のめり込みを生かした「貫」をどの建物にも実践し、柱の足元が大きな揺れで、滑りが生じてもバラけないように「足固め」も必ず実践しています。

首都圏でも、巨大地震が来る可能性が高いことが話題になっていますが、わたしたちは阪神大震災に学んだ、大きな地震で建物が変形しても倒れない、命を守る家を造ります。さらに伝統を未来につなぐよう進化を計りたいと思います。

19年前の今日を忘れないためにも。

 

 

貫は命を守る日本の民家の知恵

貫は命を守る日本の民家の知恵

 

2014年01月15日 Wed

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遠州流の初釜にお招きいただきました

吉祥寺「米八」遠州流初釜1

あけましておめでとうございます。松井匠です。
今年は暖かいお正月でしたね。

僕は年が明けて1月5日に、人生初の「お茶会」を体験して参りました。

吉祥寺「米八」遠州流初釜お菓子

「吉祥寺の家3」の建主さんからお招きいただき、おこわで有名な「米八」本店の茶室で、遠州流の堀内ギシオ先生のお茶をいただきました。
正座すら苦手な僕としましては、正直に申し上げまして前日の夜からよく眠れなかったのですが、気さくな堀内先生と建主さんの多大なるフォローのおかげ様で、茶碗に傷をつけるなどの大事故も起こらず、無事に終えることができました。

吉祥寺「米八」遠州流初釜おこわ弁当

というより茶室に入ってからは「茶の湯」のあまりの面白さにキョロキョロとしてばかりで、あっという間の時間でありました。
茶室のしつらえ、先生の所作、茶碗、道具、すべてに美しさへの探究があり、自分の好奇心が呼び覚まされるのを感じました。
美味しいお茶菓子と、おこわ弁当もご馳走になり、新しい年のはじまりに華やかさをいただきました。
建主さん、堀内先生、どうもありがとうございました。 この経験を「吉祥寺の家3」のお茶室づくりに活かします。

<匠>

2014年01月15日 Wed

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とうもろこし畑に浮かぶ木組みの家
「我孫子の家2」構造見学会のお知らせ

木組みの家「我孫子の家2」構造見学会 千葉県我孫子市に木組の家が建ちます。

手賀沼にほど近い緑豊かな敷地で、南にはトウモロコシ畑が広がります。
建物は真っ直ぐ南に向けました。 最高の陽当たりと、風通しのよい間取りで、 自然をいっぱいに感じる家です。
夏涼しく冬温かい温熱性能の高い、省エネの家です。
国産無垢の木を大工の手で刻み、金物に頼らない木組の家です。
筋交いを使わず、地震国日本で古来から受け継がれてきた民家の知恵 「足固め」と「貫」を採用し、地震に粘り強く耐えます。

構造見学会は上棟したばかりの骨組をご覧いただけます。
これからの時代を先取りした日本の家をぜひ御覧ください。
皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。

 

とうもろこし畑に浮かぶ木組みの家
「我孫子の家2」構造見学会

開催日時:
2014年1月26日(日)
10:00~15:00
対象:家づくりをご検討の方
※一般向け見学会ですので建設業関係の方のお申込みはご遠慮ください。

印刷用チラシはこちらです

お申込み先:
松井郁夫建築設計事務所
電話:03-3951-0703 メール:ok@matsui-ikuo.jp
松井郁夫建築設計事務所お問い合わせフォーム