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2007年08月01日 Wed

「浜田山の家Ⅱ」工事は順調に進んでいます

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まだシートは外れませんが全貌が感じられるようになりました。

 

2階は小屋組みが見えます。棟梁の仕事の繊細さが伝わります。
和室。穏やかな雰囲気を大切にして造って行きます。

2007年07月25日 Wed

「浜田山の家Ⅱ」上棟しました

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上棟しました。

 

建て方が行われた2日間は天気に恵まれました。猛暑の中、ベテランの職人さんたちが走り回ります。

2007年07月18日 Wed

つくば「大工育成塾卒業制作建物」加力実験

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新潟県柏崎で大きな地震が起きました。
被害に見舞われた方々と潰れてしまった家々を思うと胸が痛みます。TV放送を見ると、むかしの家は地震に弱いのかという不安感を持つ人が増えそうで心配です。
日本の山や職人技術を引き継ぐならば、伝統的な造り方を踏襲し、工夫することの決意をしなければなりません。私たちの先達は、なにを残そうとしたのでしょうか。
スケッチは、つくばの建築研究所で行われた伝統的な木造建築の水平加力実験の様子です。建物は、国土交通省が支援する「大工育成塾」の一期生が造りました。金物に頼らない土壁の家です。水平に50cmまで加力しました。
柱の破損や土壁の落下など、多くの課題を残しましたが、予想を上回る初期剛性と、加力後も倒壊しないことが分かりました。詳しい分析は、住木センターの報告書を待たなければなりません。
これからの私たちに出来ることは何か?「むかしといまをみらいにつなぐ」技術と熱意を改めて持たねばならないと思います。(画・文 松井郁夫)

つくば「大工育成塾卒業制作建物」加力実験

2007年07月13日 Fri

「那須の別荘」上棟しました

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上棟しました。連日の雨の中でしたが、見事な木組みが建ち上がりました。

 

広々とした平屋の間取り。すでにこの家の雰囲気の軸を感じることが出来ます。
懸け造りの梁です。この上に家が乗っている形になっています。

  

式次第は地域ごとにやり方は異なってきます。沢山棟梁が四方を清めて回ります。
棟札とお供え物です。工事の無事を祈願しました

2007年07月13日 Fri

「宮原の家」松丸太に墨付けをしています

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丸太と丸太を組むための墨付けに型板が登場。
丸太の刻みに入ります。大きいので少し動かすのも大変です。

 

丸柱が届きました。軒下の磨き丸太です。右は、桁に使う磨き丸太です。背割れを入れてあります。

 

徳島からTSウッドの和田さんが来られました。杉の材木を前に棟梁とお話されていきました。
 「宮原の家」の屋根のおさまりは難しいので、板金屋さんも一緒に打合せをしました。

2007年07月10日 Tue

鹿教湯温泉「薬師堂」

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文殊様が、鹿に教えたという逸話の残る上田の温泉には何度か行っています。朝の散歩は決まって「文殊堂」にお参りします。文殊堂の脇に茅葺の小さな「薬師堂」があります。樹間に建つ祠は、いつも朝日をあびて美しい姿を見せてくれます。谷間のひっそりとした温泉場ですが、蛍の時期には、数匹ほのかに飛びます。(画・文 郁夫)

鹿教湯温泉「薬師堂」

2007年07月07日 Sat

京都 茶室「松向軒」

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大徳寺は千利休ゆかりの禅寺です。高桐院という楓のお庭で有名な塔頭に利休の邸宅から移した書院があります。
スケッチの茶室「松向軒」は、秀吉が天正15年に催した、北野大茶会の折の茶室だと言われています。いつ行っても静かで落ち着きあるお寺です。京都に行った折には必ず寄ってひとり庭を眺めます。お庭を見ながらいただくお抹茶は格別です。(絵と文松井郁夫)

京都 茶室「松向軒」

2007年07月04日 Wed

宇治山田駅

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近鉄電車の宇治山田駅は、アールデコ調です。少しむかしの雰囲気が漂う駅の構内は、ゆったりと時間が流れているような気にさせてくれます。

最近の駅舎の建物にくらべると、デザインにメッセージ性があると思います。(画・文 郁夫)

宇治山田駅

2007年06月29日 Fri

福岡市立美術館

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福岡市内の大濠公園の中にある美術館のホールです。大勢の人が美術品を鑑賞に来ます。玄関ホールはコンクリートの打ち放しの重厚な空間ですが、コンクリートの色がこんなにさまざまに見えるのは光のいたずらでしょうか。
設計は、日本のモダニズム建築の父「前川國男」氏。質素で無骨なデザインですが、実直な設計姿勢が好きです。フランスの建築家コルビジェに学んだ気骨の建築家でした。東京都立美術館も同じ設計者です。(画・文 郁夫)

福岡市立美術館

2007年06月27日 Wed

鎌倉近代美術館

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鎌倉の八幡様の境内に、近代美術館があります。坂倉準三という戦後のモダニズム建築の旗手であった人の設計です。古風な神社の境内の池に浮かぶ、なんとも軽快な建物です。この建物が好きで、時々見に行きます。館内のデッキから池を望むと水面が軒先に映って陽炎のようにゆらゆらと揺れます。軒先の天井を見上げているうちに時間を忘れてしまいます。(画・文 郁夫)

鎌倉近代美術館

2007年06月24日 Sun

蛍舞う丸子の家

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今年も蛍を見てきました。丸子の谷筋に蛍の名所があります。今年は最近3年間のうちで一番たくさんの蛍を見ることができました。谷間には500匹から700匹くらいの蛍の群れが、いっせいにひかりを放っては消え、消えてはひかり、またたくさまが美しい光景でした。
スケッチは、丸子に建てたお宅のお風呂場から見た蛍です。手が届きそうなところにせせらぎがあって、毎年、蛍が数匹ですが舞います。この家はまさに蛍舞う家です。(画・文 郁夫)

蛍舞う丸子の家

2007年06月22日 Fri

大野の造り酒屋「花垣」

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私のふるさとの町は、町割が碁盤の目になっている奥越の小京都です。100年前の町家がたくさん残っています。スケッチの建物は、町に4軒ある造り酒屋の一つです。同級生の南部さんが、毎年おいしいお酒をつくっています。品評会で何度か金賞に輝いた実績もある「花垣」酒蔵です。建物も老舗の風格のある立派な軒せがいのつくりです。雪国なのに軒の深いのが特徴です。
どうぞおいしいお酒を召し上がってください。ホームページのアドレスを載せておきます。(画・文 郁夫)

大野の造り酒屋「花垣」
http://www.hanagaki.co.jp/

2007年06月19日 Tue

千倉港の初夏

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千倉港の見える防波堤でバーベキューに誘われました。仕掛け人は、リブロスの小宮さん。日差しも風も強い日でしたが、港はのんびり船が甲羅干ししています。この日は、おいしい肉や新鮮なイカを、青木屋さんのワインと共にいただきました。すっかりいい気持ちになって千倉の一日を楽しませていただきました。小宮さん、また誘ってください。

千倉港の初夏

2007年06月18日 Mon

千倉の民家「青木屋」

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千倉に通い始めた頃は、この青木屋さんのすぐ裏に住んでいました。冷えたビールを届けてくれたおじさんも代替わりしました。息子さんの代になってワインの専門店になりました。品揃えも良く、料理との相性などの相談にも乗ってくれます。千倉にたくさんあるレストランやバーにも卸しています。古民家の風情でワインを売っているなんて素敵ですよね。手前の蔵の「ナマコ壁」は千倉でも珍しいつくりです。(画・文 郁夫)

千倉の民家「青木屋」

2007年06月15日 Fri

伊根の倉

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舟宿の向こうに倉が見えます。伊根は山のふもとと、海の間の少ない土地を利用して家々が立ち並んでいます。倉は道を隔てた山の斜面に建っています。漁業で生計を立てている家々の倉には何が納められているのでしょうか?朽ちようとしている土の壁が雨に生えて美しくも悲しい色です。(画・文 郁夫)

伊根の倉

2007年06月14日 Thu

伊根の舟宿

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日本海に面する丹後半島の伊根には、舟が海から直接家の中に入ってしまう宿があります。海面の一定した湾でしか見られない光景ですが、伊根ではむかしの町並みそのものが懐かしくも美しい舟宿となって残っています。まるで、時間が止まったような集落にも、現代の生活があります。訪れた時は雨でしたが、海面を揺らす波が漣のように美しく印象的でした。(画・文 郁夫)

伊根の舟宿