プロジェクトレポート
2008年08月13日 Wed
ブログ | プロジェクトレポート | 上田の家
ガルバリウムの屋根が葺かれ、建物の全体感が見えてきました。
内観です。間取りがスッキリしているので、本当に広々として爽快な家になりそうです。
この家を支える立派な大黒柱です。
玄関からまっすぐ抜ける廊下。子供たちが走り回る姿が目に浮かびます
2008年08月13日 Wed
畳表の原料「藺草」の産地をたずねて、大分県の国東半島に出かけました。「豊後表」と呼ばれる「藺草」は、「七島藺」と呼ばれる琉球原産の草です。柔道畳や農家の囲炉裏端で使われる田舎畳を「琉球畳」というのは原産地の名前です。火気にも強い耐久性のよさが「七島藺」の特徴です。草の断面が三角なので三角藺ともいいます。国東半島の城下町「杵築」には青筵神社という藺草の神様を祭る神社までありました。
スケッチは、藺草の畑に茅葺の民家が残っていたので、つい嬉しくなって描きました。茅葺の葺きかたは櫛を針目覆いで覆う南方の形式です。真夏の日差しが刺すような一日でした。
大分・七島藺
2008年08月04日 Mon
きょうは最近読んだ本の紹介をしたいと思います。
「民家のしくみ」環境と共生する技術と知恵・坊垣和明著(学芸出版)
伝統構法の見直しとともに、脚光を浴びる古民家ですが、この本には民家が、気候風土に対応し、美しい日本の風景をつくってきた「しくみ」を解き明かしています。
全国73個所の地域の民家を訪問し、気候風土に対応した形や伝統技術を具体的に紹介しています。民家には、これからの環境問題を解決する知恵が、すでにあると考えさせる一冊です。
著者の坊垣さんは前独立法人建築研究所・首席研究員、現在は武蔵工業大学教授です。
バウギオロギー研究者で、コンペ「大地に還る家」「真の日本のすまい」審査委員でした。
本の紹介「民家のしくみ」
2008年07月13日 Sun
ブログ | プロジェクトレポート | 上田の家
屋根を施工しています。この大きな屋根が家全体のプロポーションを決める要です。
化粧野地板。室内は小屋組みが見えます。木組みの醍醐味です。
フォレストボードという杉皮の断熱材。100mm入れて冷気と熱気をしっかり防ぎます。
2008年06月30日 Mon
取材で淡路島に行ってきました。淡路島は日本でも有数の瓦の産地です。良い土が取れるところから、瓦を焼く技術が根付いたものと思われます。
カメラマンから転身して瓦を焼いている「カワラマン」山田脩二さんを訪ねました。むかしながらの瓦を焼くために「だるま窯」の製作の真っ最中でした。「今の銀黒瓦は均一で面白くない。風化してなお美しい焼きムラのある瓦が焼きたい。」
土の織りなす詩情あふれる甍の波。実現したい屋並みの風景です。
淡路島・だるま窯
2008年06月28日 Sat
ブログ | プロジェクトレポート | 宮原の家
松丸太のダイナミックさと茶室の繊細さの調和です。軒下の犬走りが建物を引き立てます。
きれいな材を使った式台。カウンターもちょうどいい高さになりました。
十和田石を張った浴室。木は桧を使っています。
たくさんの蔵書を管理する書斎です。木製サッシと階段に趣向を凝らしました。
せまい場所でスムーズに上がる工夫をしました。段板ごとに左右の幅が違います。
水屋です。細かなところまでつくりこみました。お茶会にはたくさんの人が招かれることでしょう。
2008年06月28日 Sat
ブログ | プロジェクトレポート | 宮原の家
周りを生産緑地に囲まれた、空の広い宮原の敷地に、平屋建ての木組みが建ちました。
埼玉県宮原の地に純和風の家が建ちました。
「終の棲家を」という建主さん。豪快な松梁のある居間、お茶室と水屋、
たくさんの蔵書に埋まる書斎、数奇屋と民家の融合する住まいです。
熟練の技とコンビネーションで数寄屋の趣と民家の開放感を紡ぎ合わせました。
構造材はTSウッドの徳島杉。
施工は渡辺工務店。松井事務所と22年のコンビを組む渡辺正司棟梁の仕事です。
竣工おめでとうございます!
施工 渡邊工務店
設計 ㈱松井郁夫建築設計事務所
撮影 奈良岡忠 松井事務所
2008年06月17日 Tue
「宮原の家」完成内覧会が14日に行われ、好評のうちに閉会しました。
当日はよく晴れて、絶好の内覧会日和でした。建主さんから訪れた方皆にお抹茶とお菓子が振る舞われ、お茶室やデッキでくつろぎながら、ゆっくりと建物を感じていただくことができました。
遠くから足をお運びいただいた方々、誠にありがとうございました。
2008年06月13日 Fri
ブログ | プロジェクトレポート | 上田の家
広々としたのびやかな家になります。
棟がクレーンで架けられました。上棟おめでとうございます!
大黒柱です。引き抜きに抵抗する「足固め」が差してあります。
棟木を継いでいます。6間半もの長さになりました。
2008年06月03日 Tue
出版社=株式会社コーパス / 735円
名著「左官礼讃」の著者、小林澄夫さんが編集長を務める『月刊さかん』に 「宮原の家」が掲載されました。 いつも松井事務所とワークショップ「き」組で左官をお願いしている芳賀さんの見事な仕事が、巻頭に見開きで載っています。
2008年06月03日 Tue
このたび「宮原の家」が完成し、建主さんのご厚意で2008年6月14日(土)に完成内覧会を開催することになりました。
埼玉県宮原に純和風平屋建ての家が建ちました。
熟練の技とコンビネーションで数寄屋の趣と民家の開放感を紡ぎ合わせました。
構造材はTSウッドの徳島杉。施工は渡辺工務店。
松井事務所と22年のコンビを組む渡辺正司棟梁の仕事です。
どうぞ皆さんお誘い合わせの上ご高覧下さい。
大勢の皆様のお越しをお待ちしております。
2008年05月30日 Fri
再び造り酒屋のスケッチです。仕込みの時期(11月から3月)に酒造りの様子を奈穂(カミサン)がスケッチするために通っています。酒屋の販売に使うパンフレットや酒造りの工程を解説するために、杜氏の方々が働いている姿を絵で記録することになりました。
建物担当は私なので酒屋の正面を記録しました。いつもより細かい描写ですが、これをラベルに使っていただければと思っています。(画・文 郁夫)
2008年05月26日 Mon
今日は夏を思わせる日差しです。こうなると海に行きたくなります。しばらくご無沙汰している千倉の海は、いまごろ良い風が吹いているのではないでしょうか?
千田の海から見た潮風王国のスケッチをお届けします。海風を感じることが出来たら幸いです。(郁夫・画)
2008年05月13日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | 宮原の家
秋田杉のテーブルも渡辺棟梁が作ってくれました。
20年前にやはり渡辺棟梁と松井事務所のコンビと自宅を建てた大宮の家の建主さんも見学にきました。
デッキや犬走りからは広い庭を眺めることができます。
雨の日は屋根と雨落ちの間に、雨のカーテンが降りてきます。
大好評だった、段板ごとに幅の違う階段です。遊びのあるたのしい仕掛けになりました。
2008年05月06日 Tue
連休も今日一日となりました。おかげさまで毎日50名以上の人たちが陶芸展に来てくださいました。友人やご近所の方ばかりですが、友人の友人が新しい交流を生んでいます。
狭い事務所でのにわかギャラリーですが、こんなに来てもらえるとは思ってもみなかったので、大感激です。来年もまた開こう!と一同楽しみにしています。
陶芸展最終日
2008年05月04日 Sun
数年前からはじめた陶芸は、土と戯れることで心が癒されたり、思いもかけない火の力に助けられて、毎回驚かされることばかりです。まだまだ何も分からないまま、先生に頼ってばかりですが、今回少し展示してみました。
10年目を迎える教室には絵付けの上手な方や、大きな作品に取り組む若い人もいて楽しい展示です。お時間のある方は、この連休中のみの展示会ですが、お運びください。
「豊玉窯」第二回作品展