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2009年02月05日 Thu

問題提起の本の紹介

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現代日本の山の現状と伝統構法の現状を告発する、問題提起の本「森林の崩壊」(新潮新書)が出ました。筆者は白井裕子氏。数ある素晴らしい肩書は、本の裏表紙(写真)を見てください。
内容は、日本の山で今おきていること、日本人が木を使われなくなって国産材が使われずにいること、林業が補助金制度に縛られてこと、欧州の山との比較、規制が多くて虐げられている伝統木造のことなど、ぜひ行政の方たちに読んでいただきたい本です。
仕組みや制度は、運用されてこそ生きることをこの本から読み取ってほしいです。規制すべきは木を理解しないまま、マニュアル通りに数字でしばりつけようとする末端の係官だったりすることもよくわかります。
実は筆者は「木組みゼミ」の第五期のゼミ生です。次はゼミの成果を生かして、提案の本を望みたいと思います。