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2010年10月13日 Wed

大文(ダイフミ)さんのこと

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ダイフミさんこと大工の田中文男さんは、いまを憂いながら全速力で現代を駆け抜けていってしまった。
先日、偲ぶ会が盛大に行なわれ、国交省や研究者、
設計者など多くの人のお話をお聞きし 改めて故人の存在の大きさを知った。
いつも怒鳴ってばかりいたが、伝統構法の復権を目指して多くの名言を残した。
「知識より智恵を大切にしろ」
「不易なものを真剣に勉強しろ」
「人をつくることを怠ったツケが来ている」
「設計者が出てきて仕様書が必要になった」
「建築は社会の仕組みそのものだ」
設計者の知らない大工の世界を目の当たりに見せてくれた人であった。
奥の深い名言の数々を思い出しながら、遺志に応えられる木組みの家づくり進めたい。

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