プロジェクトレポート

2019年05月08日 Wed

「八王子の古民家再生」内覧会

_

GWの10連休最終日にもかかわらず、およそ30人の方が内覧会に足を運んでいただきました。

都内でも八王子の小高い山に囲われた緑豊かなところです。

みなさま、遠路はるばるありがとうございました。

屋根に開けた「ハッポウ」窓から一階まで届く、光あふれるダイナミックな吹き抜けをご満足いただけたでしょうか?

5月10日のお引渡しまでに外構を仕上げて、5年間の設計監理を終えます。

明治44年築(168年前)の建物が、さらに長く愛されて生き続けるように、余分なものを造り付けない、民家本来の架構と間取りを継承しました。

工務店の担当者や職方さんありがとうございました。

建主様のご厚意に感謝します。

西側外観、格子戸を残しました
小屋裏は茅葺きのサス構造を残しました
3階分の吹き抜け
吹き抜けのTV台
吹抜の小窓から
図面担当の長男・匠も岐阜から駆けつけました
古民家再生ゼミのOGたち 美女軍団も駆けつけました(笑)
薪ストーブも設置されました

2019年04月27日 Sat

「八王子の古民家再生」完成

_
外観
吹き抜けいっぱいの光

吹き抜けのリビング・TV棚
キッチンカウンター・床下エアコン
ストーブコーナー
座敷

ベットルーム・ヘッドボード

廻り階段

小屋裏
アイディアスケッチ
初回案(基本設計)

2019年04月25日 Thu

「漢方の本陣」吹抜けの足場がとれました

_

追い込みに入っていた「本陣」の吹き抜けの足場が取れて、全容が姿を現しました。

あと少しで完成です。乞うご期待!

リビングよりロフトを望む
手摺と古い神棚がつきます。
南の光が吹き抜けいっぱいに注ぎます。

2019年04月20日 Sat

「漢方の本陣」追込です

_

5月11日の滋賀県建築士会の見学会と講演会を控えて、工事の追い込みに入っています。

メールのやり取りで現場の様子を見ていましたが、壁の仕上げに入る前に架構の様子を確かめに行ってきました。

ここで決めておかないと、やり直しの効かない段階に入ります。

現場で、いくつかの指示を済ませてとんぼ返りの監理でしたが、これで最終仕上げまで、大丈夫でしょう。

現場の大工さんたちは、よくやってくれてます。感謝!感謝!

一般公開はまだ先ですが、とりあえず建築士会の皆さんに見ていただければ、午後の講演会にも、話が弾みます。わたくしも楽しみにしております。

古民家の再生の理論と技術について、耐震+エコ改修の家づくりのお話をさせていただきます。

「むかしといまをみらいにつなぐ」「本物は本来のもの」は、松井事務所の理念です。

リビングの吹き抜け足場が取れれば大空間

ロフトに設置する神棚
出窓のデスク
天井の高い廊下
ロフトに上がる階段
個室の高窓
個室の梁
玄関の石貼り床
飾棚を決める
ステンレス仕様のオリジナルキッチン

2019年04月11日 Thu

古民家再生・内覧会のお知らせ

_

5年の年月をかけて取り組んでまいりました「八王子の古民家再生」が竣工となりました。

暗くて寒かった明治時代に建てられた茅葺きの古民家を、明るくて温かい住宅に改修し

「終の住まい」としました。

耐震は石場建てのまま、エアコン一台を床下に吹き込み暖冷房します。

地震に強く、温かい「耐震エコ改修」の古民家再生事例です。

このたび建主さんのご厚意で・内覧会を催すことになりました。

古民家の再生にご興味あるみなさんのご参加をお待ちします。

2019年5月6日(月・祭日)12時より17時まで現地でお待ちします。

お申込みは、松井事務所のメール ok@matsui-ikuo.jp からお願いいたします。

追って地図をお送りいたします。

外観 タカハッポウという屋根裏窓が付きました。
小屋裏
タカハッポウからの美しい光
旧家の煤竹を再利用
古い格子の建具を使って、むかしの外観を再現
階段前の新しい格子戸
工事中のキッチンカウンター
工事中の下足入
工事中のTV台

2019年03月31日 Sun

漢方の本陣 佳境です

_

5月11日の内覧会に向けて、いよいよ仕上げ工事の佳境に入ってきました。

16センチの傾斜を直して、ここまで来るのに多くの時間を要しましたが、少し先が見えてきました。

リビングの吹き抜けとなる大空間の足場が取れることを、楽しみにしております。

今回のエアコン一台で温める温熱計画のために、吸気と排気のコントロールを入念に打ち合わせしました。

見えない空気のコントロールは、難しいのですが、住まい手にとっての心地よさを提供するために大切です。

夏見さんにお願いしている換気扇やフアンもついて、難関をクリアしたいと思います。

ダイナミックな木組みの良さをそのままに、暖かな古民家を次の世代に伝えます。

温熱計画の解説をする夏見さん
夏見さんの温熱計画スケッチ
新しい個室の間仕切り
かつての通り土間に挿入

施工図
現場で臨機応変変更します

足場が取れれば、大きな吹き抜けのリビングが現れる
この大空間でもエアコン一台で温めます

2019年03月24日 Sun

さくらさくみらい保育園+共同住宅 竣工

_
建物外観 桧ランダムルーバー

保育園玄関
階段室
2階保育室から屋上庭園を望む
2階保育室
床も天井も木の優しい室内
階段室
二階屋外庭園 明り取りのトップライトは子どもたちのベンチ
共同住宅 玄関
共同住宅(ファミリータイプ)
住戸内台所(ファミリータイプ)人工大理石カウンターキッチン
浴室、洗面、トイレ
住戸内台所(ワンルームタイプ)人工大理石カウンターキッチン

2019年02月28日 Thu

「八王子の古民家再生」現場報告

_

八王子の古民家再生は、今年で5年目。この春の完成を目指して造作工事に入っています。

日大の学生さんと設計者やこれから古民家の再生をされる建主さんに向けて、構造見学会を行いました。

造作工事がまだまだ形になっていませんが、階段もでき、小屋裏も仕上がってきました。

足場が取れてタカハッポウが姿をあらわしました
小屋裏も仕上がってきました
吹抜けは三層分のダイナミックな空間になります
構造の先生もお見えになりました
足元の古い継手を解説中「雇竿、車知栓止」

2019年02月28日 Thu

「漢方の本陣」現場報告

_

5年目に入った「漢方の本陣」の造作工事が進行中です。

270年前に建物の傾きが直り、配管工事や断熱材の床下、天井、壁内の施工が終わって、 仕上げ工事にかかりました。

ようやく 各部屋の様子がわかり始めました。天井の高さを再度確認して、古い黒々とした丸太梁を見せることになりました。

エアコン一台で75坪の平屋を温めるためには、見えない空気のコントロールをしなければなりません。

パッシブハウス・ジャパンの夏見諭さんにアドバイス頂きながら、吸気と排気の計画をねっています。

リビングの吹抜けが姿を現しました

廊下の天井を高くして梁を見せます
スタイロフォーム充填

仏壇の框タモ無垢材加工

2019年01月29日 Tue

「八王子の古民家再生」外部足場が取れました

_

今年で5年目を迎える「八王子の古民家再生」現場の足場が取れて、外観の全容が現れました。

これから内部の造作にかかります。3月完成を目指していますが、まだまだかかりそうです。

暖かくなった頃に、内覧会を開催したいと思います。

その前に古民家好きの学生を連れていきます。学生に古民家は、大人気!

特に女子学生は興味あるようです。なんででしょうかね?

屋根の高ハッポウがいい感じです。
明り取りとしての高ハッポウです。

断熱材を入れた小屋裏。
改修前の外観です。

2019年01月25日 Fri

さくらさくみらい保育園+共同住宅 進行中

_

保育園と共同住宅の工事が、佳境をむかえおります。

2月のお引渡しまで、一ヶ月を切りました。

1・2階は保育園、3階は共同住宅。保育士さん向けのワンルームとファミリータイプがあります。

内部の木組フレームや外部のランダム格子が付きました。

通行人が振り返ってゆきます。

家具工事も終えて、外構工事を残すのみと言いたいのですが、いろいろ積み残しがあり、現場は大わらわです。

毎回思いますが、後一ヶ月時間がほしい!

ルーバーの陰影がランダムで面白いです。
2歳児から5歳児までの2階保育室。木組のフレームで仕切られます。
天井が貼られました。フレームも天井も吉野杉です。床は桧になります。
3階共同住宅 ファミリータイプ
ワンルームタイプ

ワンルームタイプ(清掃前)
ファミリータイプ センターシンク コリアンカウンター
ワンルームタイプ 洗面トイレ
あと少しで完成です!

2019年01月11日 Fri

「漢方の本陣」鉄骨の補強撤去

_

長年、本陣の建物を傾いたままで補強していた鉄骨を撤去しました。

これで16cm傾いていた建物の直しが、ようやく完了しました。

これからは、室内の仕上げ工事にかかります。

5年目の工事が続きます。 5月の竣工を目指して、完成が楽しみです。

撤去された鉄骨
スッキリとした室内

2019年01月08日 Tue

2019「古民家+木組」のデザインゼミナール始動!

_

        受講生募集開始

15年続いた「木組のデザイン」ゼミナールと、好評だった「古民家再生ゼミ」を統合し、「古民家+木組」のデザインゼミナールとしてリニューアルします。
(案内チラシの画像をクリックで、詳細ページにジャンプします)

「古民家+木組」のデザインゼミナールは、再生コース・設計コースの2つのコースがあります。

再生コースは、江戸東京たてもの園での実測実習を経て、古民家再生の設計を行う実践型講座です。また、古民家再生に適した構造計算法である、限界耐力計算の演習も行うので、ゼミを修了すれば、仕事でそのまま活かせる技術が身につきます。

設計コースでは、初日の即日課題をベースに、耐力壁・水平構面の考え方などの座学に加え、伏図の作成、木拾いの実践、軸組模型の作成を行い、段階的に木組の家を創るための実践を行います。更に、温熱編では、時代の要請である温熱性能の向上・省エネ性能の向上を森林文化アカデミーの辻充孝先生によるパッシブデザイン講座から学びます。課題を提出することで、最新の温熱計算ツールを手に入れることができます。

また、設計コースの3回目には、美しいデザインの建築を手がける横内敏人先生、泉幸輔先生をお呼びしました。最近の仕事を中心に講演をしていただきます。

古民家再生、美しい木組の家づくりを同時に学ぶことができる内容盛りだくさんのゼミとなっております。

定員に達し次第締切となりますので、お早めにお申し込みください。
全国から奮ってのご参加をお待ちしております。

2018年12月26日 Wed

「八王子の古民家再生」外観完了

_

八王子の古民家再生工事の現場報告です。

ようやく外観がきまりました。

寄棟だった屋根を切妻にし、両方のケラバを「セガイ造り」にして、小屋裏をせり出して立体感を強めました。

左官塗りの小屋裏と目板張りの焼き杉のコントラストがいい感じです。

屋根の中央に開けた明り取り「高ハッポウ」もすでに完成しております。

来年1月中に足場が取れて全容を現します。

ケヤキの上り框も永田棟梁が加工中です。

内装はまだ時間がかかりますが、完成が楽しみな現場です。

乞うご期待!

2018年12月24日 Mon

保育園+共同住宅工事佳境

_

来年4月の開園を目指して、「さくらさくみらい保育園」の建設が進んでいます。

1階と2階は保育園。3階は共同住宅の建物です。

足場が外れて一部の外観が見えてきました。

内装工事も佳境です。

完成が待ち遠しい現場ですが、スタッフは目まぐるしく働いています。

来年2月に引き渡しです。みんながんばれ!

2018年12月20日 Thu

古民家HOTEL&レストラン「鎌倉古今」竣工

_

鎌倉の山懐に包まれた二階堂に、古民家HOTELとレストランが竣工しました。

1月7日OPEN

安政2年(163年前)の農家をレストランに、昭和初期の数寄屋をHOTELに食事と宿泊ができます。

松丸太の架構のダイナミックなレストランと、意匠を凝らした建具・唐紙が、時間を超えて訪れる人を癒やしてくれます。

イタリアンのランチもありますので、鎌倉にいらした折には、是非お運びください。